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2015/03/30

日産自動車、こども自動車「ダットサン・ベビイ」を再生

osaki
カーアンドレジャーニュース

日産は、1964年から翌年にかけて「こどもの国 (所在地:神奈川県横浜市青葉区)」へ100台を寄贈した、こども自動車「ダットサン・ベビイ」の現存車1台を、本年の「こどもの国」開園50周年を機に再生し、同園の50周年記念イベント等への活用を開始。併せて、「こどもの国」と協力し、同園の開園50周年にちなんだ写真展と、同車の展示イベントを日産グローバル本社ギャラリーにて3月28日より開催する。

今回再生した「ダットサン・ベビイ」は、1965年にオープンした「こどもの国」のために日産が専用に設計・開発し、100台寄贈した車両のうちの100号車にあたるクルマで、同園内に長年保存されていた車両。当時日産は、車両の寄贈のみならず、自動車交通教育の教材提供、こども自動車専用走行コースの監修も併せて実施していた。

「ダットサン・ベビイ」は、「こどもの国」のグランドコンセプトの中で「こどもたちに本物の自動車交通教育を提供する」という役割を担った。当時、愛知機械工業株式会社から市販されていた200cc・2人乗りのユーティリティトラック「コニー・グッピー」をベースに専用設計し、こども用の自動車として、当時類をみない本格的な構造を持つ車両として誕生した。その特長は以下の通り。

  • フロントにダブルウィッシュボーン形式を採用した、レーシングカーのような4輪独立サスペンション
  • 日本初の国産トルクコンバーター(トルコン)を実用化したメーカー(岡村製作所)製のトルコン付トランスミッション
  • 時速30km/hでカットオフするスピードリミッター
  • 当時の現実の交通法規要件に適合したランプ類
  • スプリングを利用したハンドルのセルフリターン機構
  • スポーツカーのデザイントレンドを巧みに取り入れた魅力的なスタイリング

今回再生した車両は、今後1年間の予定で「こどもの国」の50周年イベントなどで展示・活用される。

 

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