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2015/09/30

スズキ「2015年度グッドデザイン賞」受賞

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

スズキは9月29日、同社が生産販売する四輪車のアルト、アルトラパン、エブリイ/エブリイワゴン、SX4 S-CROSS、ソリオ/ソリオバンディット、および二輪車のレッツ/レッツGが公益財団法人日本デザイン振興会による「2015年度グッドデザイン賞」を受賞したことを発表した。

 

各審査委員の評価は以下の通り

【アルト】

「外寸に制約がある中で、居住性や安全性などを満足せねばならない軽自動車は、機能重視の箱型になりがちである。新型アルトはその中で、自動車らしく、カッコ良く見せることが大切と考え、プロポーションの美しさから考えていったところが画期的である。『目力』を感じるフロントマスク、リアゲートだけをグレーに塗り分けた2トーンカラーなどにより、独自の個性を獲得することにも成功している。インテリアは白いインパネ、グレーのファブリックにブルーのパイピングを配したシートを採用することで、コストを抑えながら無味乾燥にならず、自動車を所有し、運転する楽しさを演出した点を評価したい。」

 

【アルトラパン】

「女性を楽しませる演出がここまでというくらいつめ込まれたクルマ。3代目となる本モデルでは、そのコンセプトがより明快である。特徴的なインテリアは、乗った瞬間にテーマパークを思い出させる作り込みで、『部屋』のモチーフがふんだんに現れる。ダッシュボードはテーブルのイメージ、ナビは置き時計、ファブリックはソファー。ウサギのアイコンが各所にちりばめられ、まさに、演出とは小さな発見の積み重ねであると思わせる。エクステリアも、ヘッドライトの丸みがより強調され、シンプルなかわいさが進化している。男性でも思わず欲しくなってしまう。」

 

【エブリイ/エブリイワゴン】

「軽自動車のワンボックスを追求し続ける姿勢に共感する。日本の車の独自性である究極のコンパクトと機能性を明快に体現している。」

 

SX4 S-CROSS

「ヨーロッパでは現在、ハッチバックをベースにSUV風に仕立てたクロスオーバーモデルが人気である。ハンガリー工場で生産するSX4 S-CROSSは、その市場へ向けたグローバルカーである。スズキはジムニーやエスクードなど小型SUVに強いブランドとしても知られる。ブラックのフェンダーアーチモールや、シルバーのアンダーガード風ガーニッシュなどを採用することで、腰高感を抑え、躍動感を与えることに成功しているのは、これらの経験が成せる技であろう。もうひとつ注目すべきは、デザイン重視で前輪駆動のままとするクロスオーバーモデルが多い中で、本格的な電子制御4WDシステムを盛り込んだことであり、ここでもSUV経験の豊富さが生きている。」

 

【ソリオ/ソリオバンディット】

「軽自動車のワゴンR同様、箱を箱として見せたスタイリングは実直で好感が持てる。そのうえでカスタム仕様のソリオ・バンディッドでは上下2段のフロントデザインにより、華美にならず個性を主張している。パッケージングではボディサイズを従来と同等としつつ、ホイールベースを延長し、スライドドア開口幅を広げ、ステップを低めることで広さや使いやすさを向上。一新されたインパネは、張り出しを抑えた形状、センターメーターなどで、実寸以上の広がり感を演出することに成功している。新設計プラットフォームの採用による軽量化、マイルドハイブリッドシステムの投入により、燃費・環境性能を向上させた点も評価したい。」

 

【レッツ/レッツG

「細かい部品の設計にまでデザインの目が行き届いており、コストを抑えながら品質を高める工夫が随所になされている。材料着色であってもウェルドラインが目立たないカウル形状の工夫、シンプルな部品構成によるインナーラックの実現など、使用者が使い始めてから気づくような点にも妥協せず工夫を盛り込んだことは高く評価できる。」

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