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2015/10/31

ホンダ、新型燃料電池自動車「CLARITY FUEL CELL」を世界初公開

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

ホンダは、新型の燃料電池自動車(以下、FCV)「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」市販予定車を「第44回東京モーターショー2015」において世界初披露した。このモデルは、開催期間中(プレスデー:10月28日<水>〜10月29日<木>、一般公開日:10月30日<金>〜11月8日<日>)にHondaブースで展示する。

CLARITY FUEL CELLは、ガソリン車同等の使い勝手とFCVならではの魅力を高次元で融合し、将来にわたってFCVのベンチマークとなりえる高い価値をもったセダン。同社独創の技術により搭載している燃料電池スタックは従来型より33%の小型化を図りながら出力は100kW以上、出力密度は3.1kW/Lと従来比で約60%の向上を実現。燃料電池パワートレインを、V6エンジンと同等サイズまでコンパクト化し、世界で初めてセダンのボンネット内に集約した。これにより、大人5人が快適に座れる、ゆとりあるフルキャビンパッケージを実現している。

 また、70MPaの高圧水素貯蔵タンクを搭載し、パワートレインの高効率化や走行エネルギーの低減により、FCVトップクラスの一充填走行距離(参考値)700km以上を達成。一回当たりの水素充填時間は3分程度と、ガソリン車と変わらない使い勝手を実現している。さらに最高出力130kWの高出力モーターにより電動車ならではのダイレクトでレスポンスの良い爽快なドライブフィールと高い静粛性を両立。加えて、外部給電器「Power Exporter 9000」を組み合わせることで、「走る電源」として災害時などにクルマが作る電力をコミュニティに提供することができる。

CLARITY FUEL CELLは、日本で2016年3月にリース販売を開始する予定。日本における販売開始初年度は、自治体や企業向けを中心にリース販売を行い、外部給電器も含めた市場における製品の使用状態や、ユーザー、関連団体の多様な意見、要望を収集し、その後個人販売も行う予定となっている。生産は、生産企画統括部/パワートレイン生産企画統括部(栃木県塩谷郡高根沢町)で、当面は少量生産から開始し、その後生産規模を拡大するとともに、リース販売と合わせて通常販売も開始する予定となっている。CLARITY FUEL CELLの日本での価格は766万円(消費税込み)。一般家庭のおよそ7日分の電力を供給することができるPower Exporter 9000は、CLARITY FUEL CELLと同時発売の予定で、このCLARITY FUEL CELLは日本での発売後に、米国や欧州へ展開していく。

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