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2016/02/28

国内最大級の大型ディスプレイで状況が一目瞭然 NEXCO東日本関東支社「道路管制センター」がリニューアル

osaki
カーアンドレジャーニュース

NEXCO東日本は2月18日、関東支社「道路管制センター(東北道・岩槻IC内)」のリニューアルに先駆け、開所式と内覧会を実施した。新しい道路管制センターは、1都7県の高速道路を集中管理。通常時で約70名が業務にあたり、管内で1日平均260件(全国最多)発生する渋滞、事故、悪天候などに対し情報提供を行なう。

管制・制御室内では全国最大級の大型ディスプレイ(2面)で、広大な管内の状況が手に取るようにわかる。交通管制用は、縦5・5m×横17mで、55型液晶ディスプレイ112面分の面積を誇り、路線図に事故や渋滞をはじめ、現地カメラ映像、走行ビデオ、気象情報、航空写真、ジャンクションの3Dマップ映像など、さまざまな情報が表示される。

その隣の施設制御用ディスプレイは、縦2・7m×横7・7mで、55型液晶ディスプレイ32面分の面積を持つ。ここにトンネル13カ所の38画像が表示され、文字情報や状況図で状況を判断しやすくなっている。また、大規模災害時には優先度の高い順に画面に表示させ、混乱を避けることができる仕組みになっている。

建物は延床面積約5700㎡の3階建で、屋上には6・8t級の中型ヘリが夜間でも離発着可能なヘリポートを全国の道路管制センターで初めて設置した。また、建物は首都直下地震(M7・3)に対応した最高水準の耐震性能を持ち、管制室内に床免震および機器免震を採用し、大規模地震時でも管制業務の継続が可能。道路管制業務ができなくなった他支社をバックアップする機能も持つ。

さらに、自家発電設備やろ過装置を備えた井戸設備を完備するとともに、3日分の飲料水と食料も備蓄。近隣河川の決壊を想定し、建物全体を1・6mかさ上げするなど、防災機能の強化も図られた。


開所式で挨拶をした同社の広瀨博社長は「今後もさらに機能を拡張させ、ビッグデータを活用した渋滞情報の精度向上、事故リスク評価などを実現に向け検討を加え、これまで以上に安全、安心、快適、便利に高速道路を利用できるよう努力していく」と今後の展望を語った。

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