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2016/12/17

マツダ・CX-5をフルモデルチェンジ シンプルで研ぎ澄まされた美しさを追求したデザイン

osaki
カーアンドレジャーニュース

 マツダは12月15日、クロスオーバーSUV「CX-5」のフルモデルチェンジを発表し、同日から予約を開始した(発売は2017年2月2日)。同社の新世代商品群で初のフルモデルチェンジが実施されるCX-5は、ドライバーだけでなく同乗者を含めた「すべてのお客さまを笑顔にするSUV」をコンセプトに、デザインと技術を磨き上げ、あらゆる領域で「走る歓び」を深化させた。

 CX-5は、スカイアクティブ技術と魂動デザインを採用した新世代商品群の第1弾として2012年にデビュー。これまで世界約120カ国で140万台以上を販売し、マツダの年間販売台数の約4分の1を占める基幹モデルへと成長した。

■魂動デザインを高い次元に昇華させる「洗練された力強さ」
 エクステリアは、先代モデルの躍動感のある個性を継承しつつ、精悍かつ堂々とした佇まいを創出。ボディ前後方向に貫くひとつの大きな動きを中心に据え、しなやかに加速するスピード感を表現した。

 フロントスタイルは薄型化して低く構えたヘッドライト、先端をヘッドライトの下側に通して左右への広がりを強調したシグネチャーウイング、極細のLEDフォグランプベゼルなどで水平基調の動きを際立たせ、これまで以上に低くワイドなイメージを強めた。また、前後トレッドを10㎜拡大し、タイヤを限界まで外側に配置するとともに、クルマの重心を下げ、ボディ全体がしっかりと地面を掴んだプロポーションがSUVらしい力強さをもたらしている。

 この造形を最大限引き立たせるのが、新型車から導入される新色「ソウルレッドクリスタルメタリック」だ。このボディカラーは、従来の「ソウルレッドプレミアムメタリック」で作り上げた生命力にあふれる強さと鮮やかさ、濁りのない深みと艶感を進化。独自の塗装技術を用い、反射層はこれまで以上に薄く、小さくした高輝度アルミフレークに加え、光を吸収してシェードの濃さを強める光吸収フレークを新たに採用。従来は2層必要だった深みの表現を1層で実現し、従来と比べて彩度を約2割、深みを約5割増し、より瑞々しく艶やかな透明感を創出している。

 インテリアのうちコクピットは、ドライバーを中心に操作機器や計器類を左右対称に配置した、マツダ車に共通するドライバーとの一体感を高めるデザインを採用。その上でステアリングホイールのセンターからインストルメントパネル加飾、左右の空調ルーバーへと連なる要素を同じ高さで配置し、ドアトリム加飾も水平基調とすることで、ドライバーが運転に集中できる心地よい緊張感と、横方向へのワイドな広がりのある空間をつくりあげた。

■人間中心を突き詰め、全乗員が居心地の良さを追求したパッケージング
 フロントシートバックにはサスペンションマットを採用し、広い面積に体圧を分散できるすぐれたフィット性と、上体を受け止めるサポート性を両立。剛性を部位ごとに最適化し、体幹をしっかりと支え、上体の横揺れや頭部の移動を抑制するとともに、高減衰ウレタンを座面に使用することで、運転に必要な振動は伝えつつ、不快感につながる振動を絶縁して乗り心地を向上させた。

 後席は長時間座っていても疲れにくく、快適に過ごせるよう、座面に使用するウレタンを少ない荷重でもしっかりとたわむ特性に変更するとともに、シート前縁にふくらみを持たせるなど、人間の下半身の形に沿った立体的な形状を採用した。

 ラゲッジスペースは505Lと、先代モデル(500L、サブトランク含む)と同等の容量を確保し、定員乗車時でも72型の大型スーツケースを3個、ゴルフバック4個を積載可能とした。さらに床下収納の容量は、トランクボードを9㎜薄くするとともに工具類の収納レイアウトを変更したことで、従来の10Lから30Lに拡大。床面専用のラゲッジフックを新設定することで使い勝手も高めた。

■ドライバーとクルマの一体感がさらに深化
 パワートレーンは、2・0L(最高出力155PS/最大トルク196Nm)と2・5L(184PS/251Nm、2WD車)の2種類のガソリンと、2・2Lクリーンディーゼルターボ(175PS/420Nm)を設定。いずれも6速ATを組み合わせる。

 シャシーでは、超高張力鋼板の採用比率を先代モデルから約3%拡大することで、強度を向上させることに成功。Aピラーには1180MPa級の超高張力鋼板を採用するとともに、サイドシルやBピラーにも新たに980MPa級の超高張力鋼板を使用し、衝突安全性能を高めながら質量の増加を最小限に留めた。

 また、ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを変化させることで、これまで別々に制御されていた車両の横方向と前後方向のG(加速度)を統合的にコントロールし、4輪への接地荷重を最適化する制御技術「G-ベクタリング コントロール(GVC)」を採用している。

 先進安全装備では、レーダークルーズコントロールが従来のミリ波レーダーと新開発のフォワードセンシングカメラの併用により、追従可能な速度域の下限を時速30㎞から0㎞にまで拡大するとともに、停車状態から時速100㎞まで追従走行を開始できるようにシステムの向上が図られた。

 【希望小売価格】
 [2・0Lガソリン/2グレード]=246万2400円~268万9200円[2・5Lガソリン/4グレード]268万9200円~321万3000円[2・2Lディーゼル/6グレード]277万5600円~352万6200円

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