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試乗
2017/03/12

シームレスな加速に操安性を高めた、ヴィッツハイブリッド試乗

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 今年1月にマイナーチェンジを受け、ハイブリッド車も追加されたヴィッツ。2010年末の登場以来、14年にもマイナーチェンジを受けているので、2度目のマイナーチェンジということになる。

 今回のマイナーチェンジの目玉は、なんといってもハイブリッド車の追加である。搭載されたのはアクアと同じシステムで、1.5Lエンジン+モーターの組み合わせ。最高出力はエンジンが74ps、モーターが61ps、システム全体では100psで、スペックもアクアと同数値となっている。ただしエンジン、PCU(パワーコントロールユニット)とも改良され燃費性能は向上。これによりクラストップとなる34.4km/Lを実現している。車両重量はアクアよりも20㎏ほど重いが、実燃費はアクアと同等かやや上回るものになるだろう。

 そんなハイブリッド車だが、デザインは車内外ともガソリン車との違いは少ない。開発陣としては「普通のクルマ」であることを目指したというから、あえて差別化しなかったといえるだろう。操作系もメーター表示こそハイブリッド車専用だが、その他はシフトレバーも含めてほぼ同等となっている。このためガソリン車から乗り換えても、まったくまごつくことがないのは好ポイントである。逆にいえば、もはやことさらアピールする必要がないほど、ハイブリッド車は一般化したともいえる。

 ただ走りの質感は、ハイブリッド車とガソリン車で大きく異なる。まずハイブリッド車はHVシステムを搭載したことで重量増となるが、同時に重心が低くなることでクルマのフラツキが抑えられ、安定感が高い。パワーの出方は同型システムを搭載するだけにアクアに似ており、静かでスムーズな発進、必要十分かつシームレスな加速、違和感のない減速感など、安心して運転できるものだ。今回のマイナーチェンジでは、ガソリン車も含めボディの補強やショックアブソーバーの改良なども行われ、特に操安性能の向上が図られたのも大きなポイントだが、これもしっかりとした乗り味につながっているといえるだろう。

 

 一方、ガソリン車は軽快な乗り味が魅力。コーナーリングでも不自然な動きはなく、ステアリング操作に対して素早く反応するので、ごく自然な感覚で運転できる。アクセルを踏み込むとそれなりにエンジン音が室内に侵入するが、その音質は優しく、あまり気にならない。エンジン音そのものはハイブリッド車の方が少ないが、音質のせいかやや耳障りに感じる部分もあり、静粛性という点での差は意外と少ない、というのが実感である。ハイブリッド車の追加に目が奪われがちだが、大きく向上したガソリン車の実力も見逃せないポイントである。(鞍智誉章)

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