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2017/04/12

より一層質感を高めたクリーンディーゼルエンジン マツダ・CX-5 XD 試乗記

osaki
カーアンドレジャーニュース

 スカイアクティブ技術と魂動デザインを採用した新世代商品群の第1弾として2012年にデビューしたマツダ・CX-5が、初のフルモデルチェンジを実施。走行性能、デザイン、質感に一段と磨きをかけ、群雄割拠のミドルサイズSUVの中でも際立つ存在感を放っている。

 エクステリアでは、大きく立体的になったフロントグリルと水平基調のヘッドランプがワイド&ローを強調し、ノーズが長く見えるプロポーションがスポーティな雰囲気を演出。新型車から導入された新色「ソウルレッドクリスタルメタリック」は、彩度を約2割、深みを約5割増しとし、より瑞々しく艶やかな透明感を生み出すとともにその造形を最大限引き立たせている。

 試乗したXDは、従来型と同スペックの2・2Lクリーンディーゼルターボ(175PS/420Nm)を搭載するが、新技術を採用することでその質感を深化。ナチュラルサウンド周波数コントロールを採用したことで、アイドリング時のエンジン音が静かになっただけでなく、弱点だった2000rpm以下の低回転での走行中でディーゼル特有のエンジン音や振動は気にならないレベルになっている。

 2000回転で420Nmという最大トルクを発揮する性能は街乗りでも扱いやすく、どの速度域においてもパフォーマンスに不足はなし。とくに高速の追い越し時や登坂路ではその力強さを体感できる。

 洗練されたデザインや深化したディーゼルエンジンも魅力的だが、最も特筆すべきポイントは、応答性の高いハンドリングと乗り心地の良さ。これに大きく貢献しているのがGVC(G-ベクタリングコントロール)だ。アクセラ、アテンザとGVC搭載車に試乗し、ロールが最小限に抑えられたコーナリング、一般道での右左折や車線変更後の車両の揺り戻しが少ないことや、高い直進安定性を体感してきたが、重心高やアイポイントが高いCX-5ではより顕著にその性能が発揮されていた。

 また、レーダークルーズコントロールも時速0~100㎞までの速度域での追従走行が可能に。速度差のある前走車に追いついた時の減速制御も不自然さはなく、操作感覚や運転支援の介入の仕方も含めて安心感のあるものになっていた。

 今回のフルモデルチェンジにおいても「人間中心の開発哲学」に基づいた最新技術を採用し、商品の価値を高めたCX-5。輸入車SUVにも引けをとらないスタイルと走行性能を、ぜひ一度試乗などで体感してほしい。

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