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2017/04/14

UDトラックス「クオン」フルモデルチェンジ

osaki
カーアンドレジャーニュース

 UDトラックスは4月11日、大型トラック「Quon(クオン)」を13年ぶりにフルモデルチェンジし発売を開始した。新型車は最先端技術などの採用によって、運転性能、燃費・環境性能・安全性、生産性、稼働率というトラックに求められる五つの基本性能を向上。発表会で挨拶した同社の村上吉弘社長は「新型車を足掛かりに国内大型トラックシェア25%の獲得を目指す」と述べた。

 搭載する12段式電子制御式AT「エスコット・シックス」は、シフトパターンをストレート式にすることで操作性を高め、電子制御の最適化で誰でも熟練ドライバーと同等のドライビングを実現。さらに、雪道や泥濘地での脱出性も向上させるとともに、ブレーキをドラム式からディスク式に変更し、確実で積荷にやさしい制動力を可能とした。

 エンジンは11L「GH11」を搭載、360PS/390PS/420Pと最高出力が異なる3タイプを設定し、すべて従来モデルから+10PSを達成。新たな燃料噴射システムや触媒システムの最適化によって燃費性能を5~6%改善し、平成28年度排出ガス規制のクリアしている。加えて、GPSを使って過去に走行した道路を記憶し、最適なアクセル制御、シフト制御を行なう「フォアトラック」などが、省燃費運転をサポートする。

 安全面では、ミリ波レーダーとカメラを採用することで、前方車両の検知性能を大幅に向上。これによって、衝突被害軽減ブレーキ、ふらつき注意喚起、車線逸脱警報などの先進安全装備を搭載した。また、ヘッドライトのロービームをLEDにすることで、夜間走行時の視認性を高めている。

 今回のモデルチェンジではシャシーも全面刷新され、各部品の徹底的な見直しにより200㎏(一部車種)の軽量化を実現することで積載性を向上。さらに、微速後退の制御改善やエアサスペンションの制御域拡大で、荷役環境に合わせた調整を可能となり、作業効率の向上で生産性のアップをサポートする。

 また、車両とメーカーを結ぶ最新テレマティクス機能「UDインフォメーションサポート」では、転送された車両データに基づいた点検やメンテナンスの提案によって、車両コンディションの維持に貢献し、故障等による稼働率低下を未然に防ぐサービスを提供。さらに、純正部品のロングインターバル化や定期交換部品の削減などでメンテナンス性も追求する。

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