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2017/07/16

しなやかでスポーティな走りが魅力 BMW・523dツーリング 試乗記

osaki
カーアンドレジャーニュース

 7年ぶりのフルモデルチェンジで、最新の運転支援技術やボディの軽量化などBMWの最新技術を余すことなく搭載した5シリーズ。2月に発売されたセダンに続き、待望のツーリングも導入され、いよいよ新世代5シリーズのラインアップが出揃った。今回はその中でもディーゼルエンジンを搭載し、売れ筋モデルになりそうな「523dツーリング」に試乗した。

 ツーリングの大きな特徴の一つが、通常時で570L、リヤシートを畳めば最大1700Lとなるラゲージスペースだ。荷室は奥行きも横幅も十分あり、40:20:40分割可倒機構を持つリヤシートの使い勝手も高く、セダンにはない利便性の高さを実現している。

 搭載するディーゼルエンジンは直列4気筒2・0Lターボで、最高出力190PS/最大トルク400Nmというスペック。走り始めてみるとエンジンの回転がスムーズ感じられるのが第一印象。さらに、1750-2500rpmという常用域で最大トルクを発揮するので、街乗りの速度域でも扱いやすく、アクセルを踏み込めば力強い加速を見せてくれる。

 広大なラゲージスペースを持つツーリングには、車体の荷重を調整できるようリヤにセルフレベリング機能付きエアサスペンションを標準装備。その効果からか、街乗りの速度域においてはセダン以上に乗り味はフラットに感じられた。

 今回は一般道のみの試乗となったが、ちょっとしたカーブでも感じられるボディ剛性の高さや、後輪操舵も行う可変レシオステアリングによる応答性の高いハンドリングなど、BMWらしいキャラクターを随所に体感できた。1800㎏という車体重量を感じさせず、しなやかでスポーティな走りも魅力の一つとなっている。

 また、徹底的に入念な遮音対策を行ったことで、車内にいる限りはディーゼル特有の音や振動も気にならならず、静粛性も良好。高級感のあるインテリアと相まって、プレミアムモデルにふさわしい質感を実現している。

 19・4㎞/L(JC08モード)という高い燃費性能を実現しながら、上級サルーンのような質感とスポーティな走りを両立する523dツーリング。高い総合力を持つ新世代の上級ワゴンとして、シーンをリードするモデルになりそうだ。

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