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2017/07/27

ホンダ・シビック7年ぶりにフルモデルチェンジし復活、ロー&ワイドなスタイルを強調するデザイン

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 ホンダは7月27日、2010年に国内販売を終了したシビックを7年ぶりにフルモデルチェンジし、9月29日から販売すると発表した。10代目となる新型シビックは、内外装デザインを一新するとともにプラットフォームを刷新し、ロー&ワイドなスタイルを強調。さらにVTECターボエンジンの優れたポテンシャルで世界のCセグメントをリードする走りを追求した。

 1972年にデビューしたシビックは、現在170以上の国と地域で販売されている世界のベーシックカー。ホンダが2016年に達成した世界生産累計台数1億台の内、約2400万台をシビックが占めるほど、世界中で多くの人に愛用されてきた。

■デザインを一新
 新型シビックはハッチバック、セダンの2種類のボディタイプが設定された。エクステリアデザインは、どちらもロー&ワイドを基調に走りの力強さを表現。セダンは、フロントグリルからヘッドライトに伸びるクロームやインラインタイプのLEDヘッドライト、大開口エアインテークをイメージさせるバンパー等によって、ロー&ワイドの印象をいっそう強調した。

 一方、ハッチバックのフロントグリルでは、ピアノブラックを採用したほか、バンパー周りの開口形状をより大型化。さらにピアノブラック塗装のロアガーニッシュをフロントバンパーからサイドシル、リアバンパーまで全周に設置する等、アグレッシブなスタイルを採用した。

 インテリアは、セダン、ハッチバックともにスポーティさと上質感を追求。センターコンソールは、電子制御パーキングブレーキの採用によりハンドブレーキレバーを廃したことで、縦に伸びる力強さを形成するとともに、コンソール前部にはポケットを設けたハイデッキ構造を採用し、利便性も高めている。また、インストルメントパネルは、骨格を薄くし、なおかつメーター周りを目立たせることでワイド感とスポーティさを表現。メーターは、中央に7インチの大型液晶メーターと左右に水温系、燃料残量計を配したほか、中央の液晶メーター内には、さまざまな情報を表示するマルチインフォメーション・ディスプレイを設置し、視認性や操作性を高めている。

 ■卓越したパフォーマンス
 新型モデルは、Cセグメントトップレベルの運動性能を実現するため、新世代プラットフォームを採用している。従来では、アッパーボディーとアンダーボディーを別々に組み立てた後に結合していたのに対し、ボディー全体の骨格部材を組み立ててから外板パネルを溶接するインナーフレーム構造を採用。このほかにも、ハイテン材の効果的な配置や結合構造の最適化などを徹底し、先代セダンと比べ(北米販売)ねじり剛性を25%向上しながら22㎏の軽量化を達成した。

 パワートレーンは、直噴システムや電動ウェイストゲート付きターボチャージャー等を組み合わせ、2・4?エンジンに匹敵する低速トルクと高回転域まで伸びやかなパワーフィールを獲得した1・5?VTECターボエンジンを搭載。セダンは、パドルシフト付CVTとの組み合わせで、最高出力173PS/最大トルク220Nmを発揮し、JC08モード燃費18・6~19・4㎞/?の低燃費をマークしている。一方、ハッチバックには、6速MTも加わり、最高出力182PS/最大トルク220~240Nmを出力し、JC08モード燃費は、17・4~18・0㎞/?となっている。

 このほか、安全性能も極めて高いレベルにある。衝突軽減ブレーキをはじめ、路外逸脱抑制機能や車線維持支援システム等、六つの先進安全装備がセットになったホンダセンシングを全モデルに標準装備したほか、衝突時の歩行者保護性能を高めるポップアップフードシステムも搭載された。

■運動性能を極限まで高めた「タイプR」
 新型シビックには、同社の最上位のスポーティーグレード「タイプR」を設定した。スポーティさを際立たせる内外装デザインの採用をはじめ、専用の足回りとエンジン性能を細部までブラッシュアップし、運動性能を極限まで向上させている。

 パワートレーンは、“高出力”と“ハイレスポンス”を徹底的に追及。最高出力320PS/最大トルク400Nmの2・0?VTECターボエンジンに軽量フライホイールを採用した6速MTの組み合わせで、アクセルの微妙な操舵に対して忠実に反応し、優れたドライバリティ―を実現した。

 足回りは、トルクステアを低減させたデュアルアクシス・ストラット・サスペンションをフロントに採用。リヤには、さまざまな入力に対してタイヤの接地状態を最適に保つサスジオメトリーと高い剛性を持つ、リヤマルチリンク式サスペンションを採用し、ニュルブルクリンク北コースでFFモデル世界最速タイム(7分43秒80)を達成している。

 エクステリアは、ロー&ワイドのスタイルに加え、空力性能を高める各種のデバイスを搭載。薄型形状の大型リヤウイングやトリプルエキゾーストシステム等、シビックタイプRのパフォーマンスの高さを印象付けるデザインとした。

 インテリアは、タイプRならではの世界観を創出。乗員の体をしっかり支えるシートは、先代モデルのシートコンセプトを継承しつつ、シート骨格の刷新とハイテン材の使用により約10%の軽量化を達成。ステアリングは、下端を水平にカットした「Dカット」形状とし、手のひらになじむ本革を採用している。このほかにも、アルミ製シフトノブをはじめ、ステンレス製スポーツペダル、シリアルナンバー入りエンブレム等の専用アイテムを装備し、スポーツカーのストイックさを表現した。

 


【希望小売価格】
ハッチバック=280万440円▽セダン=265万320円▽タイプR=450万360円

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