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2017/08/19

期待以上の走りを体感できる1・0Lエンジン アウディ・Q2 試乗記

osaki
カーアンドレジャーニュース

 〝型破る〟というキャッチコピーのもと、アウディで最もコンパクトなSUVとしてデビューした「Q2」。多角形を意味するポリゴンをモチーフにしたデザインの採用等で、今までのアウディに無かったモデルとして多いに注目を集めている。

 Q2は全長4200㎜×全幅1795㎜×全高1530㎜のサイズを実現。日本の道路事情を鑑みればおよそコンパクトと呼べない輸入車SUVもある中、都心部の狭小道路も苦にしない取り回しの良さと、大半の立体駐車場にも入庫できるスペックは、デザインとともに大きな特徴となっている。

 さらに、このサイズ感ながら、運転席からの見晴らしの良さや乗り降りのしやすさといったSUVの良さが失われていない。加えて、外観から想像する以上に後席のスペースも取られており、大人が座っても窮屈しないのは好印象だ。

 エンジンは、1・4L直列4気筒ターボ(最高出力150PS/最大トルク250Nm)と、1・0L直列3気筒ターボ(同116PS/同200Nm)を設定し、いずれも7速DCTを組み合わせる。今回の試乗車は後者を搭載する。

 1・0Lと小排気量ながら、ターボアシストのある走りは想像以上に力強い。アクセルレスポンスも良好なので、加速が欲しい場面でもストレスを感じさせず、高速での合流、追い越し車線や登坂路での走行に不足はなし。軽快感あふれる期待以上の走りを見せてくれる。

 また、一般道で流れに乗って走るようなシーンでは、常に1500回転前後をキープするので、エンジン音が耳に届かず室内の静粛性も高く、中高域までの淀みない回転フィールや、3気筒エンジンにありがちな振動も極めて低いレベルに抑えられている。絶対的な性能は1・4Lモデルに譲るものの、試乗を通して改めて1・0Lダウンサイジングエンジンの完成度は高いと実感させられた。

 乗り味は基本的にフラット感が高く、道路の継ぎ目を走行したときのショックなどはほぼキャビンに伝えず快適性も高い。ステアリングに対する挙動も素直で、意図したラインをしっかりとトレースし、カーブでは踏ん張りの効いた走りを見せる。外観やCMを見ると、今までのアウディとは違ったモデルだという印象を持つが、運転してみると正確なハンドリング、完成度の高いシャシー性能はまさしくアウディそのものと言える1台になっていた。

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