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2017/09/03

東海大学「ブリヂストン・ワールド・ソーラーチャレンジ2017」に参戦

osaki
カーアンドレジャーニュース

 東海大学ソーラーカーチームは8月29日、「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ2017(WSC)」の参戦体制発表会および新車両の披露を、同校湘南キャンパス(神奈川県平塚市)で行った。同校は総合優勝が狙えるチャレンジャークラスに新型車両「Tokai Challenger」で参戦。09年、11年と2連覇した後、13年は準優勝、15年は総合3位。今年は3大会ぶりの優勝を目指す。

 ソーラーカーは、太陽光を太陽電池によって発電し、その電気でモーターを駆動して走る。太陽光を効率良く電気に変換し、高速で走るため、各部に日本の先端技術が採用されている。

 ボディ上部の一面を覆う太陽電池モジュールは、世界最高水準の変換効率を持つパナソニック製を採用。ボディには、ボーイング787や人工衛星にも採用されている東レの炭素素材「トレカ」を用いた。タイヤは、ブリヂストン製の転がり抵抗の少ないソーラーカー専用タイヤを装着する。

 これらによって車両重量140㎏(推定)という超軽量を達成し、最高速度は時速120㎞(設計上は150㎞)という性能を実現している。

(従来のカタマラン型の車両)

 また、今大会は車両規則が変わり、太陽電池面積が3分の2に縮小され空力性能が重視される。木村英樹総監督(工学部電気電子工学科教授)は「車両形状を従来のカタマラン型(双胴型)から、横風の影響を受けにくいモノハル型(単胴型)に変更し、従来比で空気抵抗は30%以上の低減に成功した」と車両のコンセプトを話した。

(モノハル型の車両)

 チームは木村総監督以下、学生メンバー14名を含む24名で構成。ドライバーは、学生2名と特別アドバイザー2名の計4名体制でレースに挑む。今後は、車両のテスト走行を行い9月下旬にオーストラリアに向け出発。現地で車体の整備などを行い10月7日の予選開始に備える。

 WSCは2年に1度、オーストラリアのダーウィン~アデレード間の約3000㎞を走破し所要時間を競う世界最大級のレースで、87年から開催。大会規模は徐々に拡大しており、14回目の開催となる今大会は3クラスに分け、22の国と地域から43チーム、日本からは4チームが参戦する予定となっている。

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