カーアンドレジャーニュース > VW、ロサンゼルスオートショーでe-モビリティを訴求
2017/12/12

VW、ロサンゼルスオートショーでe-モビリティを訴求

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 フォルクスワーゲンは、先のロサンゼルスオートショー2017で、電気自動車シリーズ「I.D.(アイディ)」シリーズを中心とした今後のe-モビリティの方向性や、クルマにおけるデジタルサービスの土台となるアーキテクチャーを示した。

 当地では、アメリカ市場向けの「I.D.」ファミリーが展示された。コンパクトな「アイディ」と、広いスペースを持つ「アイディバズ」、そしてエレガントなSUVモデル「アイディクロス」の3台が披露された。

 これらのモデルは、電気駆動専用に新設計された車両アーキテクチャー「MEB」が採用されており、フォルクスワーゲンでは2025年までに、年間100万台の電気自動車の販売を計画。e-モビリティのマーケットリーダーを目指している。

 MEBによる新しい電気自動車は、ゼロエミッション、 長い航続距離、短い充電時間、広々としたスペース、フレキシブルなインテリアを提供する。さらに、長いホイールベースと短いオーバーハングにより、ゴルフ同様の外観寸法ながら、室内空間はパサードと同等という。

 これは、車軸と平行に設置された省スペースのe-駆動システムと、車両フロアに収納された高電圧バッテリーにより実現した。この構造は、他のすべてのボディ形状にも流用される。MEBは、コンパクトクラスから7シーターSUVまで、多様な車両タイプの開発を可能にしている。

(アイディバズのインテリア。向こうに見えるのがアイディクロス)

■新たなデジタルサービスの提供も可能に
 新たな技術革新として、魅力的なデザインと顧客の個別の要望に応えることにも取り組んでいる。アメリカのソフトウェアメーカー、アドビ社との共同プロジェクトでは、潜在的な顧客がソーシャルネットワーク上で対象として設定され、各自のプロフィールに従ってカスタマイズされた「I.D.」ファミリーの情報を、新しいフォルクスワーゲンのポータルサイトで見ることができる。

 また、マイクロソフト社と進めるプロジェクトでは、ホロレンズを用いたメガネを使用することで、カフェやショッピングモールなど、特定の場所に新車を仮想的に再現することが可能になり、顧客はディーラーを訪問する前に、新しい電気自動車をさまざまなロケーションで体験することができる。

週刊Car&レジャーについてはこちら→http://www.car-l.co.jp/

Facebookで更新情報をチェック!