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2017/12/16

日産リーフ試乗、ストップ&ゴーが多い市街地で有用なe-ペダル

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 2010年の登場以来世界で35万台を販売した〝最も売れているEV(電気自動車)〟である日産・リーフが、2代目にフルモデルチェンジをした。新型リーフは航続距離を大きく向上させたことをはじめ、アクセルペダル操作だけでの加減速を実現する「e‐ペダル」、高速道路同一車線自動運転技術「プロパイロット」やボタン一つで駐車支援を行う「プロパイロットパーキング」等、日産が誇る最新技術をふんだんに盛り込んだモデルとなっている。

 パワーユニットは、リチウムイオンバッテリーの容量が30kWhから40kWhとなり、航続距離は400㎞(JC08モード)を達成し、最高出力150PS(先代比+41PS)/最大トルク320Nm(同66Nm)と、ガソリンエンジン3・0ℓクラスの性能を実現する。

 

 走り出しは静かかつ滑らかで、アクセルを踏んだ瞬間から一気に最大トルクを発揮し、鋭い加速を見せるという電動車両特有の走行フィールは先代から大きな変化はない。だが、新型では中高速域での加速性能に磨きがかけられ、高速での本線合流時、追越時、坂道といったもう一段階強い加速が欲しい場面で、即座にイメージした以上の加速を見せてくれる。出力・トルク性能の向上によって、どのシーンにおいても爽快な走行性能をもたらしており、低重心によって安定したコーナリングでカーブでの走行も安心感が高い。

 また、街乗りの速度域ならば独特のモーターはほとんどキャビン内に伝わらないのも印象的。後席の足元・頭上空間も外観から想像する以上にゆとりがあり、静粛性と居住性はコンパクトハッチバックではトップクラスと言える。

 ドライブモードの設定はないが、e‐ペダル+エコ/いずれか一つ/いずれもオフという事実上四つがあり、e-ペダルのオン/オフでは走りに明確な違いが出る。オフの状態だと鋭く力強い加速で、リーフが持つ性能を最大限発揮する。

 

 一方、e‐ペダル+エコの状態だとクリープが発生せず、ブレーキを踏まなくても停止状態を保つ。アクセルを踏んだときの加速はすべてがオフの状態と比べて7割程で、アクセルを弱めると強い回生ブレーキが働き、思っていたより前で止まってしまう。だが、慣れてくると急減速以外では高速でもワンペダルで安心して走れ、約1年前に同じくワンペダルで話題になったノートe-POWERから大きく使い勝手が向上している。特にストップ&ゴーが多い市街地では重宝する機能だ。

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