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2018/03/10

メルセデス・ベンツ S450、電動スーパーチャージャーとISGで出力と燃費を向上

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 メルセデス・ベンツ日本は3月1日、最上級セダンのSクラスに「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」を搭載した「S450」の3モデルを追加し受注を開始した。希望小売価格は1147万円~1473万円で、納車は4月以降順次開始される。

 S450は、ISG、電動スーパーチャージャー、メルセデス初採用の48V電気システム(写真右)等を組み合わせ、効率性、快適性、高性能化を同時に果たした。電動化を前提に新たに設計された直列6気筒3・0ℓターボエンジン「M256(最高出力270kW/最大トルク500Nm)」を搭載し、低回転域で過給する電動スーパーチャージャーも搭載することによりターボラグを解消し、幅広い回転域で優れたエンジンレスポンスを実現する。なお、直列6気筒エンジンの導入は、1997年に生産を中止した「M104」以来約20年ぶりとなる。

 ISGは、エンジンとトランスミッションの間に配置された最高出力16kW、最大トルク250Nmを発揮する電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。

 スターターが高出力化されたことで、アイドリングストップからの復帰を含めた快適性を向上。また、ドライバーの走行データやレーダーセンサーからの情報を元に周囲の状況を予測して、エンジンが2秒以上停止しないと予測した場合にはあえてアイドリングストップをしない機能を採用、燃料消費率が増加する2秒以下のエンジン停止を行わないようにした。

 加えて、アイドリング時にはISGの充電電流を調整することでエンジン回転数を520回転で安定的に保ち、効率性や快適性、静粛性を高めている。

 このISGと48V電気システムにより、ハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現する。

 これらによって、M256エンジンの発進性能は向上。先代のV型6気筒とV型8気筒で加速を比較すると20m先で、M256搭載車はV6モデルの1車長分の差をつけ、V8との比較でも約4mリードする。

 さらに、新エンジン搭載車の時速0-100㎞加速はV8エンジン搭載車と同じ4・8秒を誇り、燃費性能を大幅に向上させながら高い走行性能を実現している。

(高級感と先進性を巧みに融合させたインテリア)

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