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2018/05/08

バリアフリー2018、国内メーカー5社が最新の福祉車両を展示

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 西日本最大の介護・福祉の総合展、バリアフリー2018が4月19日から21日まで、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開催され(主催・大阪府社会福祉協議会、テレビ大阪他)、今年もトヨタ、日産、ホンダ、スズキ、ダイハツの国内メーカー5社が出展し、各社最新の福祉車両を展示。3日間で8万8260人が来場した(同時開催の慢性期医療展、看護未来展、在宅医療展、の3展示会含む)。

●「トヨタ/ダイハツ」今展示最大規模のブースで集客アップ

 トヨタとダイハツは合同で出展。今展示会最大規模のブースとなり、トヨタグループでコンパクトからラージサイズまで、幅広い用途に応じた福祉車両「トヨタウェルキャブシリーズ(9台、うち1台は純正用品装着車)」と「ダイハツフレンドシップシリーズ(7台)」を訴求した。

 トヨタは昨年末に発表した、ヴェルファイア・サイドリフトアップチルトシート装着車やルーミー・助手席リフトアップシート車等、最新のモデルを展示した。
 さらに、昨年より展開している〝お出かけを快適にする〟純正用品、サポトヨプラスは、乗り降りをしやすくする、乗車中に体を支える、シートベルトを締めやすくする、バックドアを閉めやすくるといった用品や、クルマのふらつきやはみ出し、車両接近・前方車両発進通知等の機能を持つドライブレコーダー等を紹介。こうした用品を取付けるだけでも、クルマがより身近なものになる。(写真右上:トヨタブースのデモ風景)

 ダイハツは先進安全支援機能、スマートアシストⅢを搭載するタント・スローパー、アトレー・スローパー(いずれも車いす移動車)、タント・ウェルカムシート、ムーヴ・フロントシートリフト(いずれも昇降シート車)等を展示。実演販売風の車両紹介デモや、理学療法士によるアドバイス等でブースの集客を上げていた。

 

(サポトヨプラスを車両に装着して展示(左)、アトレー・スローパー)

●「日産」ライフケアビークルの設定がさらに拡大

 福祉車両、ライフケアビークル(LV)シリーズから5台を出展した。法人向け送迎用のNV350キャラバン チェアキャブの他、ノートe—パワーに続き、セレナe—パワーにもLV(チェアキャブスロープタイプ)が設定され、パワーユニットの選択肢を広げた。

(日産セレナeパワー・チェアキャブ スロープタイプ)

●「ホンダ」フレックススロープ採用、利便性が向上

 8台の展示車両のうち3台が、19日発表されたN—BOX/N—BOXカスタム・スロープ仕様。N—BOX+車いす仕様車の後継モデルにあたり、軽量化と操作性を向上させたスーパーフレックススロープの採用や、車いす乗降時に必要な手すり等の設置手順を簡略化し、利便性を高めた。また、レジャー用/業務用に特化し、車いす乗降用の装備を搭載しない仕様も設定し、幅広いニーズに応えられるようにした。

 車いす移動車と昇降シート車を計5台出展。このうち、スペーシア・車いす移動車は今年2月に発売された最新モデル。スロープはワンアクションで展開・格納できるようになった他、展開したスロープの突出長が跳ね上げたバックドアの下に収まる86㎝に抑え、雨に濡れにくくした。

(発表されたばかりのN-BOXスロープ仕様。ボディカラーもベース車と同じく豊富)

●「スズキ」スロープはワンアクションで展開・格納

 エブリイワゴン・車いす移動車はスライドドアに電動オートステップをメーカーオプションで設定した電動オートステップ装着車の他、車いすの方と並んで着席できるよう後席を7:3分割とし、シートは補助的なものではなくベース車同様厚みのあるクッションを採用し、快適性を向上させている。

(エブリィワゴン・車いす移動車(左)とスペーシア・車いす移動車。スロープの長さの違いに注目)

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