本田技研工業は５月17日、ヒンジドアを持つスタイリッシュミニバン「ジェイド」のマイナーチェンジを発表した（発売は18日から）。主な変更点は、スポーツグレード「ＲＳ」を２列５人乗りにすると共に、従来のガソリンエンジンに加え、ハイブリッド（スポーツハイブリッドｉ─ＤＣＤ）も選べるようになった。さらに、全グレードに先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備し、安全性の向上も図られた。

■個性際立つデザインと寛げる移動空間を表現

　高い居住性と使い勝手を実現しつつ、セダン並みの低全高で都会的なスタイルが特徴のジェイド。今回のマイナーチェンジでは、その個性をより際立たせるデザイン変更が行われた。
　ＲＳのエクステリアは、よりワイド＆ローを際立たせるため、灯火類を含むフロント周りのデザインをブラッシュアップ。リフレクター部をブラックにしたライン状のＬＥＤヘッドランプが先進感を、18インチアルミホイールがスポーティなイメージを創出する。 

　さらに、ＲＳ専用ボディカラー「プレミアムクリスタルオレンジメタリック」は、塗装を３層コートにすることで陰影を際立たせ、ブラックルーフと合わせボディの抑揚と低全高を一層引き立てている。
　新たに設定された２列５人乗り仕様は、厚みのあるシートを採用し後席の居住性を重視。前後シート間のゆとりを充分に取り、足元スペースが広がった他、頭上スペースにも余裕を持たせ、ツアラーとしてゆったりと寛げる移動空間を実現した。

　２列目中央には大型アームレストや小物が置ける反転テーブル、２人分のドリンクホルダー、スマートフォンの収納に便利なポケットも装備。この他、遮音ガラスの採用やガラス厚の最適化、吸音・遮音材の適用、ロードノイズを低減させるアルミホイール等の広範な遮音対策を施し、快適性を高める工夫が随所に見られる。
　また、２列目シートは６：４分割機構とし、状況に応じたフレキシブルな使い勝手を実現。荷室は５人乗車時でも４４０ℓと、ゴルフバッグ四つ、中型スーツケース四つが収納できる容量が確保されている。

■RS専用セッティングがもたらす爽快な走り！

　パワートレーンは、軽快な走りを実現する１・５ℓガソリンターボエンジン（最高出力１５０ＰＳ／最大トルク２０３Ｎｍ）＋ＣＶＴと、力強さと低燃費を両立する１・５ℓアトキンソンサイクルエンジン（同１３１ＰＳ／同１５５Ｎｍ）＋モーター（同29・５ＰＳ／同１６０Ｎｍ）内蔵７速ＤＣＴのハイブリッドを設定した。

　ＲＳはスポーティで爽快な走りを実現するべく、各部に専用チューニングを施した。
　ガソリンモデルは低中速域の加速性能を見直すと共に、高回転域の加速フィーリングを向上させる「全開加速シフトアップ制御」を採用し、どの速度域でもリニアで伸びのある加速をもたらしている。さらに、ＡＴライクな高回転域でのリズミカルなステップ変速により、エンジンサウンドと加速が調和する走りを楽しめる。

　また、下り坂ではブレーキ減速時にＤレンジのままＳレンジ相当のエンジンブレーキ性能を発揮。コーナーの立ち上がりでは最適なエンジン回転に自動変速し、安心感と運転する楽しさをドライバーに提供する。
　さらに、18インチタイヤに合わせダンパーを専用セッティングする他、カーブでの車速や操舵量等から車両の動きを予測し、ブレーキを自動制御する「アジャイルハンドリングアシスト」を採用。少ないステアリング操作、一体感のある挙動とリニアな旋回性能、高い安定性を実現している。

　また、リヤサスペンションはダブルウィッシュボーンを採用。高速道路からワインディングまで状況に応じた安定感のある走りと、細かな振動を抑えた滑らかで上質な乗り心地を両立する。

【価格】
Ｇ　ホンダセンシング（以下、ＨＳ）＝２３９万８６８０円▽Ｘ　ＨＳ※＝２７４万８６００円▽ＲＳ　ＨＳ＝２５５万８５２０円▽ハイブリッドＸ　ＨＳ※＝３０８万８８００円▽ハイブリッドＲＳ　ＨＳ＝２８９万８７２０円▽※＝３列シート６人乗り

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