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2018/06/03

あいおいニッセイ同和グループ、ハイレベルな技術力を公開

matsuguma
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 あいおいニッセイ同和損害保険(金杉恭三社長)は5月21日、グループ会社のあいおいニッセイ同和損害調査(黒田昌浩社長)、あいおいニッセイ同和自動車研究所(高橋守種社長)とともに報道陣を対象とした2018年度上期発表会を実施し、次世代自動車のエーミング作業や車両衝突実験、イベントデータレコーダー(EDR)のデータ抽出等を公開した。

 発表会は、低速衝突試験場を備える東富士センターで行われた。まず車両衝突実験では、ダイハツ・ムーブを試験車両とし18㎞/hの速度で40%オフセット前面衝突。これにより車両の耐損傷性や修理性について調査・研究するという。

(18㎞/hの低速でもコンクリートバリアで衝撃が吸収されないため、損傷は大きい。なお、今回の試験では助手席のエアバックは開かない仕様としている)

 また、先進安全技術(ASV)が正しく動作するためのエーミング作業では、トヨタ・プリウスの実車を用いてミリ波ウエーブレーダーセンサーやウルトラソニックセンサー等のセンシングデバイスの調整を実演(トップ写真)した。

 さらに、EDRのデータ抽出実演では、独ボッシュ社による認定資格「CDRアナリスト」が実際の事故車両からデータを抽出した。このCDRアナリストは、CDR(クラッシュデータ・リトリーバル)と呼ばれる専用機器をEDRに接続し、データを読み取り事故時の詳細な状況や過失割合等を分析する専門家。あいおいニッセイ同和損害調査では、5月にCDRアナリストを5人から15人へと増やし、体制を強化している。

(CDRアナリストによる実演)

 同社の黒田社長は、「我々ADグループは、これからも先進技術の進歩に合わせてお客様に満足してもらえるよう、高い技術力をベースに調査・研究・開発力を発揮していく」と述べ、最先端の技術をいち早く取り込み、お客様を全力でサポートしていくと語った。

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