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2018/07/06

スズキ・ジムニー・ジムニーシエラを20年振りにフルモデルチェンジ!伝統の基本構造を継承 さらに進化した本格4WD性能

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 スズキは「ジムニー/ジムニーシエラ」を20年ぶりにフルモデルチェンジし、7月5日に発売した。新型車は伝統的なエンジン縦置きFRレイアウトを継承しながら、走破性と運転のしやすさを向上。プロユースにも応える使い勝手を追求すると共に、先進安全装備も採用する等、全方位にわたって進化を遂げた。

■無駄な加飾を排し機能性を追求

 エクステリアは車両の姿勢・状況を把握しやすいスクエアボディとし、フードが長いFRらしい普遍的なプロポーションを実現。プレーンなボディ形状や立ったサイドガラスを採用することで、堆積した雪も下ろしやすく、積雪地帯での利用にも配慮されている。

 ボディパネルはジムニー/シエラ共通だが、前後バンパーの意匠やタイヤサイズの違い、シエラのオーバーフェンダー等でそれぞれの個性を表現している。加えて、ボディカラーはジムニーにとって機能の一部と捉え、いずれも新色のキネティックイエローでは〝目立つ性能〟を、ジャングルグリーンでは〝隠れる性能〟を追求した。

 インテリアはブラックをベースに、水平基調のデザインの中に立体感のある造形で力強さを創出。機能部品に金属色を採用する等、あらゆる状況下でも感覚的に操作できることを目指した。

■伝統のラダーフレーム×エンジン縦置きFRレイアウトを継承

 シャシーは耐久性に優れるラダーフレーム構造を継承。ラダーフレームは新開発で、新たにクロスメンバーとXメンバーを採用、ねじり剛性を従来から約1・5倍に向上。フレームとボディを繋ぐマウントゴムも新開発し、上下方向の動きを柔らかくすることで乗り心地の向上を図り、水平方向の動きは硬くすることで操縦安定性を高めた。

 レイアウトはエンジン縦置きFRを継承。これによってエンジンをフロントタイヤより後方に配置できるので、厳しい凹凸を乗り越えるために必要な対障害角度をジムニーで前41度:後51度、シエラで前36度:後50度と大きく確保している。

 4WDシステムは、ジムニー伝統の副変速機付パートタイム4WDを採用。トランスファーの切り替えは従来のスイッチ式から、先代モデル前期までのレバー式に変更された。

 さらに、泥濘路の走破に寄与するブレーキLSDトラクションコントロールを標準装備。左右輪のどちらかが空転した場合、エンジントルクを落とすことなく空転車輪にだけブレーキを作動し、接地車輪の駆動力を確保することでスタック時に威力を発揮する。

 ジムニーに搭載するR06A型ターボエンジン(最高出力64PS/最大トルク96Nm)は、低回転から太いトルクを発揮し、オフロード走行性の向上に貢献。シエラに搭載の新開発1・5ℓK15B型エンジン(最高出力102PS/最大トルク130Nm、写真右)は、軽量・コンパクト化による燃費向上と共に、排気量アップによる力強さとゆとりをもたらしている。なお、ミッションは両モデルとも4AT/5MTを設定する。

■プロユースにも応える高い使い勝手

 コンセプトである〝プロの道具〟として、使いやすさや荷室の機能性を徹底的に追求し、パッケージングは取り回しの良さと視界の良さにこだわった。ボディ形状も、スクエアとすることで室内を効率的に使うことができ、両モデルとも前席ヒップポイントは30㎜後方に下げながら、前後乗員間距離の40㎜拡大を実現している。

 荷室はテールランプの位置変更で、開口幅1030㎜を確保。荷室幅は最大1300㎜となり、後席を倒せば352ℓのフラットな荷室スペースが生まれ、仕事から趣味まで幅広いシーンで高い利便性を実現する。

 安全装備は「デュアルセンサーブレーキサポート」を搭載。衝突被害軽減ブレーキ、標識認識機能、車線逸脱警報、先行車発進通知、ふらつき警報、ハイビームアシストを装備している。標識認識機能は車両進入禁止に加え、新たに最高速度、はみ出し禁止の認識機能を採用した。

【価格】※カッコ内は4ATの価格
[ジムニー]XG=145万8000円(155万5200円)▽XL=158万2200円(167万9400円)▽XC=174万4200円(184万1400円)
[ジムニーシエラ]JL=176万400円(185万7600円)▽JC=192万2400円(201万9600円)

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