２００台を超えるキャンピングカーが集結した「東京キャンピングカーショー２０１８」が７月21日（土）・22日（日）の２日間にわたり、東京ビッグサイトで開催された。各メーカーの主力モデルを一度に見て触れることができる国内最大規模のイベントは、多種多様なキャンピングカーが出展され、家族連れを中心に２万２８６７人の来場者を記録する盛況を見せた。

夏の訪れを告げるイベントとして定着している東京キャンピングカーショー。今回は開催10周年という節目を迎え、展示スペースを拡大し過去最大規模で開催され、会期中は天候にも恵まれ開場前から入場待ちの列ができる等、多くの来場者を迎えてのスタートとなった。

場内の一番目立つ場所にブースを構えたナッツＲＶは「クレソンボヤージュＥＶＯＬＩＴＥ」がショーデビュー。急速充電の実現によりストレスなく電気を使用できる好評のＥＶＯシステム、その普及版ともいえる新電装システムＥＶＯＬＩＴＥを搭載しての登場だ。また、コンセプト車両として日産・ＮＶ２００ベースでラウンジをテーマにした車中泊モデルも展示。販売を見据え、来場者の意見を聞いた上でブラッシュアップをしていくとのことだ。

(新型クレソンボヤージュＥＶＯＬＩＴＥ。オリジナルのアルミホイールも初披露した（左）、恒例となったＥＶＯシステムの説明会)

ゆったりと車両が見学できるゆとりあるブースを設営したトイファクトリー。今年２月に発表されたクラス最上のバスコン「セブンシーズ」はやはり別格の存在感。また、新ブランド「１０１　Ｔ?ＳＲ」として展開するアフターパーツ類を装着したモデルを展示しており、走行安定性や安全・安心強化に向けた方向性を打ち出している。同社の藤井社長も「１０１　Ｔ?ＳＲパーツを装着すると体感できるぐらい走りが変わります。今回、岐阜本社から東京まで自走してきましたが、途中雨が降っても地面にタイヤが吸い付くような安定性がありましたね」と話していた。

■エントリーモデルや軽キャンパーも大人気

また、依然として軽キャンパーや、トヨタ・ハイエース／日産・ＮＶ３５０キャラバンなどをベースにしたバンコンはエントリーモデルとしての注目度は高い。

Ｍ・Ｙ・Ｓミスティックのブースは、とにかく人、人、人の大賑わい。その中心は、軽自動車ベースの「ＭＩＮＩ　ＰＯＰ　Ｂｅｅ」（記念モデル）と「レジストロ」だ。ミスティックらしい個性的なシェルを搭載した可愛らしいモデルで、女性ユーザーも多いという。そして、レジストロのベース車をリッターカーにした新型「レジストロ・アウル」にも注目が集まっていた。軽ベースよりも、走り、マルチルームを新設した室内の広さ等にアドバンテージがあり、選択肢を広げるモデルにもなっている。

（車両前方から見たレジストロ・アウルの室内。左奥はマルチルーム）

このほかにも、豪華装備のキャブコンや輸入モデルなどは、アップサイジングを目的にしたベテランユーザーの熱い視線を集めていた。

車両展示以外では、キャンピングカー関連商品・ＲＶパーツ、キャンプ用品の展示即売、旅行情報コーナーも設置。さらに、このイベントはステージショーが充実していることも大きなポイントとなっており、今回は有名マジシャン、Ｍｒ．マリックさんによる実演パフォーマンスが披露され、〝ハンドパワー〟によって起こされる超魔術を目の前で体感できる絶好の機会となったようだ。（写真右：「ＤＹＮＡＢＩＧスイングディスプレイ」を採用したパナソニック・ストラーダ「ＣＮ-Ｆ１ＸＤ」装着車を展示していたアース電気）

このほか、人気アニメ「プリキュア」や「仮面ライダービルド」のステージイベント、初心者にもわかりやすいキャンピングカーセミナー等、子どもから大人まで楽しめるコンテンツが用意され、イベントステージも終始賑わいを見せていた。

キャンピングカーメーカー各社からは、今年２月の「ジャパンキャンピングカーショー２０１８」を皮切りに、新型モデルが続々と発表され、このイベントで一通り各社のラインアップが出揃った感があり、会場では車両見学だけでなく商談風景なども多く見られた。

（豪華かつ洗練された室内、バスコンのセブンシーズ（トイファクトリー）。超高額だが販売は順調）

今後もメーカー各社はアンコールフェアや、11月末頃まで全国各地で開催されるキャンピングカーショーに出展していく。興味の人は各地のイベントに足を運んでみよう。

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