日野自動車は10月30日、第２四半期決算説明会を行い通期の連結業績予想を７００憶円増となる１兆９３００億円の上方修正とした。また、２０２５年に向けた新経営ビジョンも発表し、２５年度にグローバル販売台数を17年度比１・６倍の30万台に引き上げる計画を策定した。

　第２四半期の売上高は９５７８億４７００万円、前年同期比12・７％の増収となった。営業利益は、国内・海外で売り上げ台数の増加等により同９・３％の増益となる３８１億７７００万円。経常利益も同２・６％増益の３７９億１５００万円。18年４～9月期は、上期として2年連続の増収増益となった。

同社の下義生社長は、将来のビジョンについて「２０２５年を一つのマイルストーンとしたのは、さまざまな社会構造が２０２５年を過ぎてから変化していく事を踏まえたため。変貌する社会とそこに求められる価値を考え、事業基盤を強化していく」と述べ、①安全・環境技術を追求した最適商品、②最高にカスタマイズされたトータルサポート、③新たな領域へのチャレンジ、の三つの方向性を示した。

　具体的には、開発期間を短縮し、各市場に最適な車両をタイムリーに投入する体制を整える。また、生産リードタイムの短縮や地域ごとの拡販施策強化によって販売台数増を実現。さらに保有ビジネスやソリューションビジネスを強化する。25年度の売上高は２・５兆円（17年度は１・８兆円）、営業利益は２５００億円を目指す。

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