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2015/06/01

DeNAが自動車事業に参入 東京五輪でロボットタクシーの実用化を目指す

osaki
カーアンドレジャーニュース

ソーシャルゲーム大手のディー・エヌ・エー(DeNA)と自動運転技術を開発するZMPは5月28日、ロボットタクシー事業の実現に向けた合弁会社「ロボットタクシー」を設立すると発表した。

新会社はDeNAが培ってきたインターネットサービスやスマートフォン向けアプリの開発ノウハウと、ZMPの自動運転に関する技術を連携させることで無人タクシーの実現を目指し、当面は自動運転技術の研究・開発、さらに利用者の開拓や利用促進を行ない、将来的には2020年の実用化を目指す。

ZMPは既に名古屋市内の公道で、名古屋大学などと協力して自動運転の実証実験を実施。会見で同社の谷口恒社長は「ロボットタクシーは運転免許を返納した高齢者や、遠距離通学する地方の子供たちなど運転ができない人たちに移動手段を提供するものにしたい」と述べた。

アウディや日産も自動運転車の開発を進めているが、現在の道路交通法では運転席に無人の状態で自動運転することはできず、法整備等が必要となり乗り越えなければならない壁は多い。

ロボットタクシー運用開始の具体的な時期の明言は避けたが、DeNA・中島宏執行役員は「技術的には2020年に充分に間に合うと思っている。東京オリンピックの頃に東京に無人のタクシーを走らせ、外国の方に『東京はすごい』と言われるような状況にしたい」と夢を語った。

■スマートフォン向けアプリ「ナビロー」

同日には、DeNAの子会社であるDeNAロケーションズからAndroid向け無料カーナビアプリ「ナビロー」も公開された。アプリのアップデートをしなくても最新地図が自動更新されるほか、リアルタイムなVICS渋滞情報により目的地まで最速ルートを案内する。

このほか、運転中の映像や音声を記録するドライブレコーダー機能や、スマートフォンの画面上に映る前方道路上にルート案内が重ねて表示されるARモード、オービスなどの取り締まり情報を自動的に音声アナウンスする機能などを搭載した。

さらに、サーバへの負荷を軽減する独自技術「ビーラインテクノロジー」も搭載しており、交通量の変化に応じた最適な頻度で再探索することで、アプリ利用中のデータ通信量を抑え、他社のカーナビアプリと比較して10分の1という省パケット通信を実現した。

iOS版の提供も近日中に開始予定で、夏頃にはルート案内などのボイスを、さまざまなパターンに変更できる「ナビ声」も実装する予定だ。

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