スズキ・ソリオをフルモデルチェンジ
osaki
スズキは8月26日、コンパクトハイトワゴン「ソリオ」のフルモデルチェンジを発表し、同日から発売した。新型車は新開発のプラットフォームを採用し、さらに広い室内空間と使い勝手を実現。加えて、新エンジンの搭載とマイルドハイブリッドの導入で、27・8㎞/ℓ(JC08モード)というクラストップの低燃費と力強い走りを両立した。さらに、デュアルカメラブレーキサポートなどの先進安全技術も装備し、安全性能を大幅に向上。コンパクトカーに求められる価値を高次元で実現した。
■さらに広くなった室内空間と一新されたデザイン
運転しやすく街中でも取り回しが容易なコンパクトなボディサイズに、乗降性に優れるスライドドアを持つソリオ独自のコンセプトはそのままに、新開発のプラットフォームによりホイールベースを30㎜延長。全高を20㎜下げながら、室内高は1360㎜と先代モデルから15㎜拡大し、快適性を高めた。また、車内での移動に便利なセンターウォークスルーは、前席シート間の距離を150㎜とすることで、さらにスムーズに行なえるようになっている。
エクステリアデザインは、サイドにボリュームが欲しいという声に応えるべく、新型車ではボディサイズ以上の存在感を際立たせたデザインを採用。幅広い層に親しまれるスタイリングのベースグレード、スポーティでアグレッシブなデザインが特長のバンディットという二つの個性が継承されている。
バンディットのエクステリアは、個性的な表情を演出する二段構えのLEDヘッドランプをスズキ車で初採用。さらに、フロントグリルに搭載されたLEDイルミネーションとLEDポジションランプを装備し、スタイリングにアクセントを与えている。
インテリアは全車センターメーターを採用。シンメトリーデザインとすることで、室内の開放感を演出する。また、インパネ全幅にわたるアッパーオーナメントを採り入れることで、横への広がりと上質さを表現した。
■使い勝手と快適性はコンパクトハイトワゴントップクラス
後席両側スライドドアは、開口幅を640㎜に広げ、360㎜のステップ高とすることで、高い乗降性を実現。左側ドアには指先一つで開けられる「ワンアクションパワースライドドア」を全車に標準装備、右側は上級グレードにオプションで用意されている。また、ドア作動中に開閉操作をすると、任意の位置で扉を止めることができる一時停止機能も採用している。
荷室スペースは、バックドア開口部地上高を665㎜に下げ、荷物の積み下ろしを容易にした。また、クォータートリムなどの張り出しを押さえ、荷室高1055㎜、同幅を最大1305㎜にスペースを拡大した。加えて、スズキ車では初めてリヤシート背もたれの肩部スライドレバーを設け、荷室側からもシートスライドが可能になっている。
運転席と助手席には、要望が多かったという500ml紙パックに対応したインパネドリンクホルダーを装備。後席左右のパーソナルテーブルにはショッピングフックが付けられるなど、小物入れの位置や形状のブラッシュアップが施され利便性が向上した。
■クラストップの低燃費
新開発プラットフォームの採用をはじめ、ボディやエンジン、足回りまで車両全般にわたる徹底的な軽量化により、先代モデルに対して100㎏の軽量化を実現。中でも「G」の2WD車ではクラス最軽量の930㎏を実現し、全機種の車両重量が1000㎏以下に抑えられている。ソリオから採用された新開発プラットフォームは今後、国内および海外で生産するAセグメントの小型乗用車に採用していく。
搭載される直列4気筒1・2ℓエンジンは最高出力67PS、最大トルク118Nmは変わらないものの、新型デュアルジェットエンジン(K12C型)となった。圧縮比を12・5まで高めつつも、さまざまな燃焼改善技術でノッキングを抑制。低回転域でのトルク向上に加え、フリクション低減、軽量・コンパクト化により高い次元で優れた燃費と力強い走りを両立する。
加えて、従来のオルタネーターに代わり、出力を向上させたモーター機能付発電機「ISG」と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせた独自の「マイルドハイブリッド」を新たに搭載。減速時のエネルギー回生やアイドリングストップ後のエンジン再始動をISGが行ない、無駄な燃料消費を抑制。さらに、時速100㎞/hまでの加速時に最長30秒間のモーターアシストによってエンジンの負担を軽減し、さらなる燃費向上を実現し、先代モデルから約9%向上の27・8㎞/ℓ(JC08モード)とコンパクトハイトワゴンクラストップの低燃費を達成した。
■安全運転をサポートする先進安全装備
ステレオカメラで車両や歩行者を検知し、衝突回避または被害を軽減する「デュアルカメラブレーキサポート」がメーカーオプションで設定された。約5~100㎞/hで走行中、ステレオカメラが前方の車両や歩行者を検知し、自動ブレーキ機能、誤発進抑制機能、車線逸脱警報などでドライバーの安全運転をサポートする。加えて、Gを除くグレードには全方位型モニター付メモリーナビをオプション設定。4カ所のカメラ映像をもとに自車を真上から見ているような映像とカメラごとの映像をナビ画面に表示し、駐車時や見通しの悪い交差点への進入など、日常の運転で不安を覚えるシチュエーションにおいてサポートする。
【希望小売価格】
G=145万4760円(158万1120円)▽ハイブリッドMX=169万5600円(182万1960円)▽ハイブリッドMZ=184万1400円(196万7760円)▽バンディット ハイブリッドMV=182万5000円(195万1560円)※カッコ内は4WD価格
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