東海大学「ブリヂストン・ワールド・ソーラーチャレンジ2015」に参戦
osaki
東海大学ソーラーカーチームは8月27日、同校湘南キャンパス(神奈川県平塚市)で「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ2015(WSC)」の参戦体制発表会および新車両の披露を行なった。
WSCには三つの出場クラスがあり、同校は総合優勝が狙えるチャレンジャークラスに参戦する。09年、11年と2連覇した後、13年は惜しくも準優勝。今年は2大会ぶりの優勝を目指す。
そのため参戦車両「Tokai Challenger」は2015年型に新開発をした。ソーラーカーは、太陽光を太陽電池によって電気エネルギーに変換し、その電気でモーターを駆動して走る。効率良くハイスピードで走るため、各部には日本の先端技術が採用されている。ボディ上部の一面を覆った太陽電池モジュールは、世界最高水準の変換効率を持つパナソニック製を採用。ボディには、ボーイング787や人工衛星にも採用されている東レの炭素素材「トレカ」を用いた。ミツバ製のモーターは専用設計されたもの。タイヤは今回からブリヂストン製の転がり抵抗の少ないソーラーカー専用タイヤを装着する。
今大会は規制変更になりボディの設計度に自由度が増した。加えて、サスペンションの形状を変更しボディの薄型化を実現するとともに、車体下部の形状を見直すことで空力性能の大幅向上を果たした。これらにより車両重量160㎏という超軽量を達成し、最高速度は120㎞/h(設計上は150㎞/h)という性能を実現した。
チームは福田紘大監督(工学部航空宇宙学科准教授)以下、学生メンバーは留学生を含む20名で構成。ドライバーは、学生2名と特別アドバイザー2名の計4名体制でレースに挑む。今後は、車両のテスト走行を行ない10月上旬にオーストラリアに向け出発。現地で車体の整備などを行ない10月17日の予選開始に備える。
WSCは、オーストラリア・ダーウィンからアデレード間の約3000㎞を走破し所要時間を競う世界最大級のレースで、87年から開催。大会規模は徐々に拡大しており、13回目の開催となる今年は25の国と地域から46チーム、日本からは5チームが参戦する予定となっている。
Facebookで更新情報をチェック!