ダカールラリー2016にレンジャー2台で参戦
osaki
日野自動車は10月14日、ダカールラリー2016(2016年1月2日~16日)のトラック部門にチームスガワラ(菅原義正代表)とともに、「日野チームスガワラ」として日野レンジャー2台で参戦すると発表した。
参戦体制は、1号車はチーム代表の菅原義正氏がドライバーで、これまでアシスタントカードライバーだった高橋貢氏が初めてナビゲーターを務める。2号車は義正氏の次男・照仁氏がドライバー、11年から参戦経験を持つ杉浦博之氏がナビゲーターを務める。また、2台のレースカーを支えるメカニックは、例年通り全国の日野販売会社から公募選抜された4名。さらに、昨年に続き日野自動車・車両生技部からメカニック1名、エンジン設計部からエンジニア1名がチームをサポートする。
参戦車両は、前回の大会に参戦した車両をベースにエンジンとサスペンションを強化し、車両の軽量化にも取り組んだ。また、1号車は、今年インドネシアやタイで販売を開始した新型日野・500シリーズのフェイスデザインを採用しイメージを一新。総合上位および排気量10リットル未満クラス7連覇を狙う。
両車に搭載されるA09C型エンジンは、14年大会から搭載し燃費性能を重視した低回転域に強いもの。これにバルブタイミングの変更や、タービンアウトレットの変更などを加えトルクレンジを拡大し、使い勝手の良いエンジンにした。また、サスペンションは、テーパーリーフスプリングの枚数を減少させ高速走破性の向上を図った。このほか、構成部品の素材をスチールからジェラルミン、アルミに置き換えるとともに形状の最適化を図り約300㎏の軽量化に成功した。
今大会は、アルゼンチンの首都・ブエノスアイレスをスタートし隣国ボリビアを経てアルゼンチン・ロオサリオがゴールとなる。コースはハイスピードダートが中心で、ダカールラリーの特徴ともいえる砂漠や砂丘が少ないのが今大会の特長。2号車の照仁ドライバーは「現状は砂漠や砂丘で他車に差をつけられてしまっているので、今回砂漠や砂丘が少ないのは個人的にプラスだと考え、強化した足回りを生かしたい」と今大会への意気込みを語った。
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