三菱自動車は12月17日、コンパクトモデルのミラージュのマイナーチェンジと、デリカＤ：２のフルモデルチェンジを発表した（発売日はミラージュが２０１６年１月14日、デリカＤ：２は同日）。ミラージュはデザインを一新し、スポーティ感と質感を高めるとともに、エンジンを１・２㍑に一本化。燃費性能も向上させた。デリカＤ：２は、パワーユニットにマイルドハイブリッドシステムを採用し低燃費を実現するとともに、予防安全技術、ｅアシストの機能を向上させた。

《ミラージュ》
パワーユニットの一本化とともに、グレードも上級装備の「Ｇ」と充実装備の「Ｍ」に集約し、いずれもｅ-アシストを標準装備とし内外装が一新された。

フロントマスクはボンネットフードにボリューム感を持たせ、アッパーグリルとロアグリルをクロームメッキ化。フロントバンパーの形状も変更された。ディスチャージヘッドライトには、チューブ式のポジションランプが組み込まれる。

リヤは、ロー＆ワイドな印象を与える大型リヤバンパーに、空力性能と後方視認性を両立させた新形状のルーフスポイラーが採用された。

一方、インテリアではステアリングスイッチ付本革巻ステアリングホイールを採用したほか（Ｇグレード）、メッキリングをあしらった高輝度常時透過照明点灯タイプのメーターが採用された。新デザインのシートは、「Ｇ」がサイドステッチを入れることで上質感を高め、「Ｍ」はブラック＆アイボリーとした。

このほか、ラゲッジにはカーゴフロアボックスを設け、後席シートバックを前倒しした際、ラゲッジフロアがフラットになり積載性・利便性も向上させた。

予防安全技術では、レーザーレーダーを用いた低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム、ＦＣＭ-Ｃｉｔｙと誤発進抑制機能（前進時）が標準装備された。ＦＣＭ-Ｃｉｔｙは、時速約５～30㎞で作動。衝突の危険がある時はブザー音と警告灯火で注意を喚起するとともに、自動ブレーキにより衝突回避または被害軽減を図る。

また、アイドリングストップ機能、オートストップ＆ゴーには減速時、時速約13㎞以下でエンジンを停止させるコーストストップ機能を採用。さらに、タイミングチェーンの変更や冷気を導入ダクトの追加など改良を行ない、ＪＣ08モード燃費で25・４㎞／㍑に向上上させた。

このほかリヤサスペンションのスプリングとダンパーの減衰力を最適化。ボディ取付け部の剛性を高めたことで、操縦安定性と乗り心地を向上させた。ＣＶＴの制御を改良し、アイドリングストップ後のエンジン始動時のショックを抑制。ダウンシフト制御も見直し、中間加速のレスポンスを向上させた。
【希望小売価格】Ｍ＝１３８万０２４０円▽Ｇ＝１４８万５０００円

《デリカＤ：２》
Ｄ：２はコンパクトでありながら広い室内空間と、利便性に勝る両側スライドドア、シートアレンジを持つ。フルモデルチェンジによりさらに室内空間が広がったほか、マイルドハイブリッドによる燃費の向上（27・８㎞／㍑＝ＪＣ08モード、２ＷＤ）、ｅアシストの全車標準装備によりその魅力がさらに高まった。

デザインは標準モデルと、よりスポーティなデザインのカスタムの２タイプがあり、フロントマスクはＬＥＤイルミネーションランプを組み込んだ大型メッキグリルを持つ標準モデルに対し、カスタムはヘッドランプとポジションランプ（ともにＬＥＤ）を上下２段式にした精悍な顔つきとした。ボディカラーはカスタムに２トーンカラーが設定されている。

インパネは、センターメーターによるシンメトリカルなデザインで、インパネの高さと前後長を抑えることで開放感を高めている。
エンジンルームを最小化を図ることで、ホイールベースを延長（30㎜増）し、クラストップレベルの室内空間を確保した。前後席間のウォークスルーもしやすくなり、両側スライドドアと合わせ乗降性も高められた。

予防安全技術、ｅアシストはステレオカメラを用いた衝突被害軽減ブレーキのほか、誤発進抑制機能（前進時）、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能があり、このほか坂道発進時の後退を防ぐヒルホールドコントロールも全車に標準装備された。
【希望小売価格】ハイブリッドＭＸ＝１７８万７４００円（１９１万３７６０円）▽ハイブリッドＭＺ＝１９９３万３２００円（２０５万９５６０円）▽同・ナビパッケージ＝２０６万６４０円（２１８万７０００円）▽カスタム　ハイブリッドＭＶ＝１９６万３４４０円（２０８万９８００円）▽カッコ内は４ＷＤ