子ども向け燃料電池車「FC‐PIUS」発進!
osaki
メガウェブ(東京都江東区)では現在、子ども向け水素燃料電池車「FC‐PIUS(エフシーピウス)」の体験試乗を実施している。FC‐PIUSは、子どもたちに水素や燃料電池をより身近に感じてもらうことを目的に開発され、メガウェブで体験運転できるキットカー「PIUS」をベースに、水素と空気中の酸素の化学反応で電気をつくる燃料電池を搭載し、外装もトヨタの水素燃料電池車(FCV)MIRAIをモチーフとしたデザインに改良されている。
サイズは全長2535㎜、全幅1233㎜で、水素タンク、FCスタック、モーターなどを持ち重量255㎏の車体を後輪で駆動させる。車体の右側には水素タンクとFCスタックを備え、定格360W、瞬間最大500Wの出力を生む。ミライはリヤから水を排出しながら走る仕組みとなっているが、FC-PIUSは90秒に一回自己加湿(パージ)を行ない、水素と酸素が化学反応した際に発生する水蒸気を気化させるため、水は排出しない。
子ども向け車両とはいえ、クルマの作りは本格的だ。アクセルやブレーキをはじめMOMO製のハンドル、シフトレバー、サイドブレーキ、トヨタ車と同じウインカーレバーやエンジンスタートボタンなどが備わり、本物のクルマを運転する感覚で体験試乗を楽しめる。最高速度は5㎞/hだが、FCVならではの静かな乗り味の一端を味わうことができるだろう。
このFC-PIUSを運転するにはいくつか条件があり、小学生以上(身長115㎝以上)であること。そして、PIUSを10回運転すると発行されるゴールド免許を取得後、燃料電池やFC‐PIUSの仕組みに関する講習会に参加することが必要だ。
メガウェブを運営するアムラックストヨタは、燃料電池車=水素爆発で走るという根強い誤解を解き、正しく知ってもらうため、燃料電池の仕組みを教える教室や燃料電池車を運転する体験を通じて理解を促し、将来の燃料電池車ユーザーの拡大につなげたいとしている。
【FC-PIUS走行体験料】200円
【講習会・FC-PIUSのしくみをしろう】土曜日曜祝日・13時、15時、17時開催(平日はスタッフに問い合わせ)▽対象=小学生▽定員=各回15名まで▽所要時間=約15分▽参加費=無料▽申し込み=ライドスタジオ受付(当日予約制)
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