メルセデス・ベンツのミドルサイズＳＵＶ「ＧＬＥ」は、ＳＵＶが持つアグレッシブで力強いエクステリアデザインに、Ｅクラスと同等の装備を持つＳＵＶとしてプレミアム感も十分。注目はＡＭＧを除く全モデルに、Ｖ型６気筒３・０㍑クリーンディーゼルターボエンジン（最高出力２５８ＰＳ、最大トルク６２０Ｎｍ）が搭載されていること。しかも、最新の９速ＡＴとの組み合わせだ。

エンジン始動直後から驚いたのは、クリーンディーゼルエンジンの静粛性の高さ。特にアイドリング中、ディーゼル特有のカラカラした音が皆無で、室内に伝わる騒音や振動もない。ディーゼルであることを告げなければ、同乗者は全く気付かないと思うレベルだ。しかし、走りはディーゼルらしく低速域から力強いトルクが沸き上がり、９速ＡＴのシームレスなシフトアップで、約２・３ｔある車体を難なくクルージングスピードへ運んでくれる。

また、試乗車は20インチタイヤを装着していたが、ゴツゴツしたような乗り心地も感じられない。ステアリングの応答性も素直なので、コーナーでも車重を感じさせない軽快な走りも好印象だ。

フルタイム４ＷＤ〝４ＭＡＴＩＣ〟や、部分自動運転と謳う先進の安全運転支援装置も備え、オンロードからオフロードまで安心感の高いドライブができそうだ。

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