ホンダ・アコードハイブリッド マイナーチェンジ クラス最高レベルの低燃費性能と走る楽しさを両立
osaki
本田技研工業は5月26日、マイナーチェンジをした「アコードハイブリッド」を発売した。2013年発売の現行モデル(9代目)で初のマイナーチェンジは、内外装のデザイン変更をはじめバッテリーやモーターなどの性能向上、高い走行性能と31・6・/・(ハイブリッドLX、JC08モード)というクラス最高レベルの低燃費を実現。さらに、先進安全装備「ホンダセンシング」も全車に標準装備され、その魅力を高めている。
1976年の初代モデル誕生から40周年を迎えるアコードは、現在160カ国で販売され、累計2200万台を生産するホンダ随一のグローバルカーとして歴史を刻んできた。その記念すべき年のマイナーチェンジは・楽しさ・・環境性能・・先進技術・という三つを軸に進化が図られた。
■上質かつ胸躍る爽快なデザイン
エクステリアは、スポーティでダイナミックな塊感を表現。中でも特徴的なヘッドライトは、薄く、鋭く翼のように光を屈折させて照射することで、独特な表情を生み出すインラインタイプのLEDヘッドライトを採用した。
インテリアは、ダークブラウンの木目調や黒艶の加飾パネル、金属調の塗装などで上質かつ洗練された空間とした。さらに、フラッグシップモデルのレジェンドに採用されている、押す/引く操作による「エレクトリックギヤセレクター」を採用。モード切替スイッチや電子制御パーキングブレーキなど一体化した、新時代を感じさせるデザインとしつつ、コンソールまわりの使い勝手の向上が図られている。
クルマを真上から見て、ボディ前後を絞り中央部を外側に張り出させる・樽型・のバレルシェイプパッケージを採用。これにより、室内幅が広がり肩口のゆとりが増した。このボディの形は燃費と空力性能向上にも貢献している。
加えて、後席は185cmの身長を基準に設計。前席を最後端にスライドさせても、膝前にゆとりが生まれるスペースが確保されている。また、左右の後席をやや内側に配置して斜め前方の視界を広げ、開放感を一層高めている。
■走る楽しさと圧倒的な低燃費を両立
ハイブリッドシステムは、環境性能を向上させつつ走る楽しさを磨き上げた。システムは、ホンダ車初の2モーター式で、今回のマイナーチェンジでは各部に磨きがかけられた。
エンジンは直列4気筒2・0・アトキンソンサイクルエンジン(最高出力145PS/最大トルク175Nm)に、V型6気筒3・0Lに匹敵するトルクを発揮する走行用2モーター(最高出力184PS/最大ルク315Nm)を内蔵する電気CVT+PCUを組み合わせ、トランクにはリチウムイオンバッテリーユニット(IPU)を搭載する。
エンジンは主に発電用モーターを駆動する役割を果たし、高速クルーズ時で車輪を直接駆動する。また、寒冷時の燃費向上に寄与する排熱回収ヒーティングシステムをホンダ初採用。排気熱を回収し冷却水の昇温性能を向上させ、EV走行の開始を早めながら早期のフリクション低下を促すことで、特に低温時のショートトリップの実用燃費に貢献する。
ハイブリッド走行の要となる高出力モーターは丸型銅線から角型銅線に一新し、従来比23%の小型・軽量化を実現しながら、出力・トルク性能を向上させ、PCUはパワー半導体の低損失化や高集積化により、23%の小型化と27%の軽量化を達成している。
IPUは、リチウムイオンバッテリーの小型化やDC‐DCコンバータの小型・軽量化により、体積で33%、重量で12・8%削減した。これにより、トランク容量が従来の398・から424・に拡大し、使い勝手の向上にも貢献している。
移動空間のクオリティを高める静粛性は、フロアブレースバー、フロント・リヤのマウントにダイナミックダンパーの追加に加え、フロントドアガラスの合わせガラス化や吸音材の追加で大幅に向上。走る楽しさをもたらす新機能として、アクセル対する高い応答性と伸びの良い加速を実現するスポーツモード、アクセルオフ時の減速度を4段階に変更可能な減速セレクターをホンダ車で初採用した。
■安全運転をサポートする先進技術
道路インフラと繋がる技術として、高度化光ビーコンの信号情報を活用した「信号情報活用運転支援システム」を搭載した。これは前方にある信号情報を取得し、信号通過、赤信号減速、発進遅れ防止を支援し、燃費向上と安全で円滑な運転をサポートする。昨年度末で同システムの対象となる交差点は25都道府県約5700カ所で、19年度までに全都道府県に設備が計画されている。
加えて、衝突軽減ブレーキや渋滞追従機能つきアダプティブクルーズコントロール、車線維持支援などを搭載したホンダセンシングを標準装備。前方安全に加え、側方死角を検知するレーンウォッチ、後方安全はパーキングセンサーやリヤカメラを搭載し、全方位で事故回避をサポートする。
車載ナビに無いルートでも、サーバーに蓄積されたルートで最新ルート案内が可能なインターナビや、アイフォーンの操作を快適に行なえるアップルカープレイにも対応する。
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