マツダ「アクセラ」を大幅改良 1・5Lクリーンディーゼルを追加し、独自技術で走行性能を大幅に高める
osaki
マツダは、スポーツコンパクト「アクセラ」を大幅改良を実施。クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を追加し、既存の「SKYACTIV-D 2.2」と2種類のクリーンディーゼルエンジン搭載車を設定し、発売を開始した。
今回の大幅改良では、エンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーなどのSKYACTIV技術群を統合的に制御することで、「人馬一体」の走行性能を高める新世代車両運動制御技術「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS(スカイアクティブ ビークル ダイナミクス)」の第一弾「G-Vectoring Control(G-ベクタリング コントロール)」や、クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」のノック音自体を抑制し心地よいエンジンサウンドを追求した「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」などを初採用。「人間中心の開発哲学」に基づき、あらゆる領域を深化させた。
G-ベクタリング コントロールは、ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを緻密に変化させることで、横方向と前後方向の加速度を統合的にコントロール。タイヤの接地荷重を最適化して人間の身体感覚に合った自然で滑らかな車両挙動を実現する。日常域から緊急回避シーンまで一貫した制御効果を付加し、あらゆるドライバーへ運転の安心感を提供し、特に降雪、降雨時などの滑りやすい路面でより高い効果を発揮し、操縦安定性を向上。乗員にかかる加速度の変化をより滑らかにつなぐことで、体の揺れが減り、乗り心地も改善が図られている。
また、SKYACTIV-D搭載車の「人馬一体」感を更に高める「DE精密過給制御」は、過給圧の制御を最適化し、より細かな燃料噴射を可能にしたことで、エンジンのトルク応答をより緻密にコントロール。アクセル操作に対するクルマの反応がやや遅れてしまっていた軽負荷領域においても、ドライバーの意思に沿った一体感のある走りを実現している。さらに、ノック音の原因であるエンジン燃焼による圧力波(エンジン加振力)と、部品の共振周波数(構造系共振)との関係に着目し、特に音量が大きい周波数帯別に静粛性を向上させる技術を標準装備している。
安全装備面では、速度標識の見落としを防ぎ安全運転をサポートする「交通標識認識システム(TSR)」を初採用。走行中にフォワード・センシング・カメラで速度標識を認識し、制限速度をアクティブ・ドライビング・ディスプレイに表示し、制限速度超過をディスプレイ内のグラフィック点滅で通知。ブザー警告も設定可能となっている。さらに、進入禁止標識、一時停止標識も判読する。
夜間視認性を高める「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」は、「グレアフリー(防眩)ハイビーム」モードでは、左右各4ブロックに分割されたLEDを個別に点灯・消灯できる方式をハイビームに採用。ハイビームでの走行を基本として、対向車や先行車のランプなどを検知すると、その部分を含むブロックのLEDのみを消灯し、前方車両のドライバーに眩しい思いをさせることなく、ハイビームの優れた視認性を確保する。
「ワイド配光ロービーム」は、40km/h以下で走行時に、これまでのロービームでは光が届かなかった左右方向を照らし出し、夜間の交差点などでの視認性を向上。「ハイウェイモード」は、95km/h以上で走行時にヘッドランプの光軸を自動で上げ、より遠方の視認性を高めている。
ブレーキ自動制御で衝突被害を軽減する「アドバンスト スマート・シティ・ブレーキ・サポート」 は、従来のスマート・シティ・ブレーキ・サポート[前進時](SCBS F)では近赤外線レーザーセンサーだった検知デバイスをフォワード・センシング・カメラに変更し、検知対象を車両のみから、歩行者まで拡大。作動速度域を約4~30km/hから、車両検知で約4~80km/h、歩行者検知で10~80km/hまでとした。
エクステリアデザインは、クルマとしての骨格を重視し、水平基調の造形で左右への広がり感と前後方向の軸の強さを追求。ワイド&ローなスタンスを際立たせ、大人の落ち着きを感じさせる精悍かつ品格のあるプレゼンスを実現した。ボディカラーには、「機械の持つ精緻な美しさの追求」をテーマに、力強い陰影のコントラストと表面の緻密さを高次元で両立することで、リアルな金属質感を実現した新色「マシーングレープレミアムメタリック」を採用。他、新色の「エターナルブルーマイカ」と「ソニックシルバーメタリック」や、デザインテーマ「魂動」のイメージカラー「ソウルレッドプレミアムメタリック」など、全9色を設定する。
インテリアは、ひとつひとつ細かな質感アップを積み重ね、スポーティでありながら落ち着きと品格のあるインテリアを表現。インストルメントパネルの中央から左右への広がり、ダッシュボードからドアトリムへのつながりを強め、左右方向のワイド感と前後方向のスピード感を際立たせる造りこみに注力した。「SKYACTIV-D 2.2」搭載車には、電動パーキングブレーキ(EPB)を採用し、上質ですっきりとしたコンソールデザインを実現。大人の落ち着きを感じさせる精悍かつ品格のあるインテリア空間を実現している。
価格は176万400円~331万200円。
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