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2016/07/28

日本オートキャンプ協会、「グランピング」キャンプスタイルの多様化

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 日本オートキャンプ協会(会長:明瀬一裕)は7月5日、2015年のオートキャンプの現状を分析した「オートキャンプ白書2016」—「グランピング」キャンプスタイルの多様化—を発行した。

 

 同白書は今からちょうど30年前、オートキャンプの参加人口が年間500万人を突破し、国民的レジャーとして確立しはじめた1986年に創刊。オートキャンプ人口が年間1500万人に達した90年代のアウトドアブーム、その後の減少期にいたるオートキャンプの活動状況を記録してきた。

 

 2015年は、国内初のグランピングリゾートがオープン。この〝グランピング〟とは、〝グラマラス(魅力的な)〟と〝キャンピング〟を合わせた造語で、テントやロッジに泊まりながらホテル並みのサービスが受けられる新しいキャンプスタイルとして誕生。キャンプの道具や経験がなくても、誰もがアウトドアを楽しめる気軽さと、多くのメディアで露出されたことにより、この〝グランピング〟が今年のキャンプ人口の拡大を後押しした。

 

 さらに、老朽化などから閉鎖するキャンプ場がある一方、この閉鎖施設を地元の若い人たちがグランピングなどの新しい感覚を取り入れて再オープンする動きも見られるようになった。

 

 こうしたなかで2015年のオートキャンプ参加人口(1年に1回以上キャンプをした人の数)は、前年比3・8%増の810万人を数えた。キャンパーの年齢分布では、3040歳代の子育て世代が7割以上を占めるなど、昨年に引き続きキャンプ人口を支える中心層となっている。また近年は、北海道や観光地周辺のキャンプ場を中心に、海外からの訪日キャンプ利用も増加傾向にあるという。

 

 キャンプに使用するクルマは、普通乗用車のミニバン、ワンボックスカーがもっとも多く、キャンピングカーは全体の4・9%にとどまっている。しかし、「東京キャンピングカーショー2016」でも見られたように、「キャンピング車」登録をしていない8ナンバー以外の車中泊モデルや、軽自動車・ミニバンベース車が近年は台頭している。これらは登録台数には含まれていないため、実質はもっと多いと見ている。

 

 また、断熱処理やFFヒーターを備えたキャンピングカーは、テント派のキャンプと比べて冬季でも活動しやすく、また遠方へのキャンプ・レジャーも多いのが普通乗用車との大きな違いとなっている。

 

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