カーアンドレジャーニュース > キャデラック・エスカーラ コンセプト発表 デザインの方向性と、将来的な技術革新を示唆
2016/08/23

キャデラック・エスカーラ コンセプト発表 デザインの方向性と、将来的な技術革新を示唆

osaki
カーアンドレジャーニュース

 キャデラックのコンセプトカー、キャデラック・エスカーラ コンセプトが8月18日、アメリカ・カリフォルニア州で初公開された。このモデルは、キャデラックのデザインや、今後の製品モデルラインナップに活かされていくクラフトマンシップ、テクノロジーの数々を示している。

 エスカーラとは、スケールを意味するスペイン語で、最近発表されたキャデラック・CT6よりも大きなボディを持ち、さらに格上の存在感を兼ね備えた最高級セダン。

 エスカーラは、ドライバーが走りを楽しむためのクルマであるとともに、快適な乗り心地を味わうためのフラグシップセダンでもある。この大型4ドアセダンは大胆なリフトバックデザインが特徴で、このモデルの圧倒的なスケールと多用途性が強調されている。全長は5347㎜で、CT6よりも約160㎜長い。

 フェイスデザインは、キャデラックがこれまで採用してきたものを新たに進化させ、近日登場のモデルからその新しいデザインが取り入れられる。この新しいデザインは、1948年から受け継がれている縦型ライトに、新たなアレンジが加えたもので有機LEDを採用し、よりスリムで奥行きのある仕上がりとなっており、昼夜を問わずワイルドなルックスを演出している。

 また、このコンセプトモデルの立体的で精緻な仕上がりのグリルデザインや、2レイヤースポークの22インチホイールといったディテールが特徴的だ。

 インテリアは、フロントとリヤで全く異なる〝二つの個性〟を特徴づけている。フロントは現代のテクノロジーにフォーカスした仕上がりで、リヤは乗員にリラクゼーションをもたらす。

 曲線を描く三つの有機LED式ディスプレイは、フロントキャビンにおける大きな特徴で、この技術は今後登場するモデル向けに開発されたもの。ドライバーの正面には非常に薄い曲線状のディスプレイが重ねられている。

 また、コネクティビティコントロールにも新たな機能が採用されている。これは開発途中のプロトタイプであり、将来的には製品モデルに採用される予定となっている。システムにはセンターコントロールモジュールが備わっており、タッチ操作だけでなく、声やジェスチャーでも一連の通信機能をコントロールできる。

 キャデラックの既販モデル同様、インテリアは手作業で組み上げられる。このエスカーラは、明確なラグジュアリー性と隠れたテクノロジーを上手に組み合わせ、いくつもの新しくユニークなタッチを生み出している。ドアトリムとシートには特別に仕立てられたファブリック素材を幅広く使用しており、この素材はファッション業界に属するキャデラックのパートナー企業が使用するスーツ素材からヒントを得たもので、新次元のクラフトマンシップやカラー、今日のクルマのインテリアにおける技法の独自性を提供している。

 

 パワーユニットは、新開発のV型8気筒4・2㍑ツインターボエンジンが搭載されており、このエンジンが今後キャデラックの製品モデルに採用されていく。このエンジンは、アクティブフューエルマネージメントテクノロジーを採用しており、4気筒での運転で燃料消費量を抑えている。

【主要諸元】
ボディ形式=4ドアセダン▽全高=1455㎜▽全幅=1948㎜▽全長=5347㎜▽ホイールベース3228㎜

 週刊Car&レジャーについてはこちら→http://www.car-l.co.jp/

Facebookで更新情報をチェック!