「バイクの日」スマイル・オン2016開催,60台のバイクで交通安全を呼びかけ
matsuguma
日本自動車工業会(自工会・西川廣人会長)は8月21日、東京・秋葉原で交通安全意識の啓発と二輪車の普及を目的とした「バイクの日」スマイル・オン2016を開催した。当日は、警視庁・女性白バイ隊「クイーンスターズ」を筆頭に約60人の女性ライダーによる交通安全パレードをはじめ、さまざまなステージイベントを通じて二輪車の魅力をアピール。また、イベントに先立ちヤマハ、ホンダ、川崎重工、スズキによる4社合同記者会見を行い、交通安全教育の充実や高速道路利用環境の改善など業界を挙げて国内市場の活性化に力を入れていく方針を示した。
合同記者会見には、ヤマハ発動機の柳弘之社長をはじめ、各社から幹部が出席。平成26年に二輪車産業の成長戦略として掲げられた“二輪車産業政策ロードマップ”の進捗状況が報告された。
国内市場活性化に向けて二輪車の普及に伴う安全面への対策では、自工会および日本二輪車普及安全協会(日本二普協)、日本交通安全教育普及協会が協力し、二輪車のファーストユーザーとなる高校生を対象とした交通ルール指導のため、県教育委員会や警察、教習所など地域の関係機関・団体と一体となった指導体制の構築を図り、中でも原付での通学を許可している学校を対象とした実技講習を含めた安全運転教育の推進に取り組んでいる。
このほかにも、近年高齢者の二輪車事故も懸念されていることから、自工会と日本二普協は2015年度から高齢者を対象に、ライディングトレーナー(簡易シュミレーター)を活用した二輪車講習会の開催など活動内容を紹介した。
さらに社会基盤の整備について、二輪車駐車場の整備促進をはじめ、二輪車が安全に通行できるレーンの確保や、高速道路での二輪車の料金区分が軽自動車と同区分になっていることから、二輪車独自の料金区分の導入を国や地方自治体などに働きかけていくと説明した。
バイクの日スマイル・オン2016は、昨年に続き若者の聖地“秋葉原”で開催。会場には各メーカーから最新の二輪車が20台展示されたほか、警視庁も白バイを2台展示した。学生が夏休み期間中なこともあり、若者を中心とした多くの来場者がバイクにまたがるなど催しを楽しんだ。
交通安全パレードには、バイクの日1日親善大使の中野真矢さん(元MotoGPライダー)と特別ゲストに大型自動二輪車免許を取得しているタレントの水野裕子さんを迎え、約60台のバイクとオープンカー4台が秋葉原の中央通りをパレードした。
このほかにも会場に設置されたステージでは、アニメ「ばくおん!」の声優陣によるトークショーや、クイーンスターズとピーポくんが教えてくれる「交通ルール教室」、くまモン体操を披露した熊本地震復興応援ステージなどが行なわれ、大人から子供まで終始盛り上がりを見せた。
(晴天の中、交通安全を呼びかけ)
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