カーアンドレジャーニュース > 都市大エコ1チャレンジカップ2016を開催「中・高生による手作りEVコンテスト」
2016/09/05

都市大エコ1チャレンジカップ2016を開催「中・高生による手作りEVコンテスト」

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

  東京都市大学は8月27日、中・高生による手作り電気自動車(EV)コンテスト「都市大エコ1チャレンジカップ2016」を東急自動車学校(東京・多摩市)で開催した。

 従来はバッテリーカーコンテストと題して航続距離を競っていた大会は、2012年より走行時間を競う競技に変更。競技は4輪教習コースに設けられた1周500mのコースを12V-3Ah以下のバッテリー2個を使用し、1周ごとにドライバーを交代しながら10周の走行タイムで争われた。自動車の基本性能である「走る・曲がる・止まる」を与えられたエネルギーでいかに効率よく走行できるかを競い、車両の製作からデザインまで中・高生の独創性が問われた。


 競技車両は、大会実行委員会から支給されるバッテリーを使用すること以外は、常時3輪以上が接地し、規定のサイズ以下であれば自由に製作可能。今年は18チームが出走し、各チーム創意工夫を凝らした構造やデザインの自作マシンを製作。

(一周ごとにピットインし、ドライバーを交代)


 台風の影響で悪天候のなか行なわれたレースは11チームが完走し、7チームは走行不能となりリタイヤ。茨城県立波崎高等学校が優勝し、三連覇を達成した(写真右、下:優勝した茨城県立波崎高等学校)。同チームの競技車両「疾風(はやて)」は、鉄とアルミのフレームにプラスティックダンボールのボディを採用。これにより昨年の優勝車より3㎏の軽量化に成功し、車重は17㎏。制作費は1万円というリーズナブルなマシンだ。


 順位の他に技術賞(東京都立多摩科学技術高等学校)、特別賞(公文国際学園中等部・高等部)、デザイン賞(普連土学園中学校高等学校)、ものづくり奨励賞(公文国際学園中等部・高等部)も表彰された。


 閉会式で大会役員の大上浩副会長は「激しい雨と風というコンディションの中、思い通りのスピードが発揮できなかったり、思わぬトラブルが発生したと思う。その中でも完走した11チームには称賛を送りたい。また、今回の経験を活かして天候や路面の状態にも対応できるような車体を開発し、次回チャレンジしてもらいたい」と話し、参加チームのさらなる奮起に期待し閉会となった。

 

週刊Car&レジャーについてはこちら→http://www.car-l.co.jp/

 

Facebookで更新情報をチェック!