関東バスと両備ホールディングスは１月18日から、業界初となる全席完全個室型の夜行高速乗合バス「ドリームスリーパー　東京・大阪号」の運行を開始した。

　〝最高の眠り〟と〝上質なリラクゼーション〟の追求をコンセプトとするドリームスリーパーは三菱ふそうトラック・バス「エアロクィーン」をベースに、全11席に扉が付いた完全個室を実現。室内は全面にカーペットが敷かれ、個室内のシートは電動式のリクライニングシートになっており、コンセントや充電用ＵＳＢ、車内Ｗｉ－Ｆｉ、プラズマクラスターイオン発生機なども備えられる。さらに、スリッパやミネラルウォーター、アイマスク、耳栓、歯ブラシなど、ビジネスホテル並みのアメニティも用意。加えて、車内中央に温水洗浄機能と水洗浄機能が付いたトイレ、後方には独立型のパウダールームも設置される。

　運行区間は、池袋駅西口～なんば大阪シティエアターミナル（ＯＣＡＴ）・両備バス門真車庫。同区間を１日１往復し、料金は片道大人２万円／小児（小学生以下）１万５５００円。なお、２月28日までは運行記念割引として、大人１万８０００円／１万４５００円で乗車できるキャンペーンを実施している。乗車券は乗車日の１カ月前から、関東バス案内所や旅行代理店などで発売され、電話やネットでの予約も行なわれる。

　都内で開かれた発表会で挨拶をした関東バスの内藤泉社長は「両備さんから、日本で初めての完全個室型バスを使って、新しいバス路線を開こうと提案を受けたのが約２年前。提案を受けて、今までにない新しいサービスを夜行高速バスで展開できると思った」と振り返った。

　両備ホールディングスの松田敏之副社長は「寝ている間に移動でき、時間を有効活用できる夜行高速バス最大のメリットに快適性が加われば〝安かろう悪かろう〟というイメージを払拭できるのでは」という思いで、開発に当たったと説明。さらに「ホテルに泊まる必要がないので、２万円という価格も決して高くないと自負している。１度乗ってもらえれば〝移動はドリームスリーパー〟と思ってもらえるようになりたい」と期待を寄せた。

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