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2017/07/17

「オートキャンプ白書2017」発行 おしゃれなイメージがビギナー拡大

osaki
カーアンドレジャーニュース

 日本オートキャンプ協会(明瀬一裕会長、JAC)は7月11日、2016年のオートキャンプの現状を分析した「オートキャンプ白書2017」を発行した。

 同白書は、オートキャンプの参加人口が年間500万人を突破し、国民的レジャーとして確立しはじめた1986年に創刊。オートキャンプ人口が年間1500万人に達した90年代のアウトドアブーム、その後の減少期から現在にいたるオートキャンプの活動状況を記録してきた。

 2016年のオートキャンプ人口は、前年比2.5%増の830万人となり、4年連続で前年を上回った。この要因は、新たにキャンプを始めた「新規参入」の増加だとJACは分析する。その新規参入を後押ししているのが、野外音楽フェスティバルや話題のグランピングなど、気軽に楽しめるキャンプスタイルの多様化と、キャンプを楽しむ年齢層の拡大だ。

 このグランピングとは、〝グラマラス(魅力的な)〟と〝キャンピング〟を合わせた造語で、テントやロッジに泊まりながらホテル並みのサービスが受けられる新しいキャンプスタイルだ。キャンプの道具や経験がなくても、誰もがアウトドアを楽しめる気軽さと、多くのメディアで露出されたことにより、このグランピングは特に近年のキャンプ人口の拡大を後押しした。

 さらに近年は、北海道や観光地周辺のキャンプ場を中心に、海外からの訪日キャンプ利用も増加傾向にあるという。

 一方、キャンプに使用するクルマについては、普通乗用車のミニバン、ワンボックスカーがもっとも多く、キャンピングカーは全体のわずか5%にとどまっている。しかし、「東京キャンピングカーショー2016」でも見られたように、「キャンピング車」登録をしていない8ナンバー以外の車中泊モデルや、軽自動車・ミニバンベース車が近年は台頭している。これらは登録台数には含まれていないため、実質はもっと多いと見ている。

 このキャンピングカー使用者のうち、4.9%はレンタカーになっている。今後はキャンピングカー専用レンタル会社などの参入も予定されている。さらに、断熱処理やFFヒーターを備えたキャンピングカーは、テント派のキャンプと比べて冬季でも活動しやすいこともあり、一年を通してより気軽にオートキャンプができる環境が徐々に整いつつある。

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