株式会社八重洲出版は9月8日、東京・八丁堀の京華スクエア１F展示室にて創業60周年記念企画展「ヤエスライブラリー」を開催。この開催に合わせ、東日本大震災で被災し、同社オールドタイマー編集部でレストアしたトヨタ・カローラ1400SR（1971年式）を午前9時から11時まで同社前にて展示した。

　ヤエスライブラリーは、同社が今年の7月に60周年を迎えたことを機に、これまで支えてくれた読者への感謝を込めて、創刊号から現在まで発刊してきたバイク・クルマ・自転車・ラジコンなどの雑誌バックナンバーが手に取って閲覧できるというもの。入場は無料で18日までの10日間、期間限定で開催される。

（各雑誌のバックナンバーを自由に手に取って閲覧できる）

　京華スクエアは、東京メトロ日比谷線/JR京葉線、八丁堀駅のA3出口から徒歩1分。入り口からすぐ右側に企画展「ヤエスライブラリー」が設けられた。中には、初心者からベテランまでが愛用する総合二輪雑誌“モーターサイクリスト”をはじめ、実用クルマ情報誌“ドライバー”(1951年創刊)や、旧車に特化した自動車雑誌“オールドタイマー”（1991年創刊）、アウトドア&キャンピングカーの専門紙“オートキャンパー”（1991年創刊）など、よりすぐりのバックナンバーが並んでいる。

　また、閲覧しやすいように机やイスが用意されているほか、モーターサイクリストの顔出し看板（写真右）が設置され、記念撮影も可能だ。このほかにも、来場者限定で非売品の60周年クリアファイルのプレゼントや、会場限定の記念グッズの販売などさまざまな特典が用意されている。

一方、展示されたトヨタ・カローラ1400SR（1971年式）は、宮城県南三陸町在住のオールドタイマー誌読者がワンオーナーで所有していたもので、2011年3月11日の東日本大震災で被災。家屋とともに津波で流されたものの、50メートル先の斜面の木にひっかかり陸にとどまった（写真右）。

　オールドタイマー編集部は、この「奇跡のカローラ」のレストアを決意。レストア経験のない同編集部の作業は、容易なものではなかったが、車内への浸水が少なかったことや茨城県の吉田自動車等の協力もあって、5年後の3月11日に元気な姿で元のオーナーに返還された。

　なお、「奇跡のカローラ」の軌跡は、オールドタイマー2011年8月（№119）号から2016年6月（№148）号で掲載されている。来場した際は、是非チェックしてみよう。

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