カーアンドレジャーニュース > トヨタガズーレーシングワールドラリーチーム,18年ぶりのWRC復帰シーズンを終え、東京で活動報告会を実施
2017/11/27

トヨタガズーレーシングワールドラリーチーム,18年ぶりのWRC復帰シーズンを終え、東京で活動報告会を実施

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

WRC復帰1年目を終えた、トヨタガズーレーシングワールドラリーチームが来日。11月23日、2017年シーズン報告会をトヨタ自動車東京本社ロビーで行った。抽選で30名のファンが来場し、ドライバーに直接質問しり、ファンからは必勝祈願のダルマが贈られ、ひと時の触れ合いを楽しんだ。


 来日したのは、チーム代表のトミ・マキネン(写真右)と、ヤリ・マティ・ラトバラとエサベッカ・ラッピの両ドライバーと、それぞれの相棒(コドライバー)であるミーカ・アンテイラとヤンネ・フェルムの5名。

 今季は、1月のモンテカルロから11月のオーストラリアまで全13戦に出場し、開幕戦2位、第2戦で早くも復帰第1勝目を飾る〝上々〟の滑り出しだったが、第3戦以降は苦戦が続いた。

 第6戦・ポルトガルから新鋭のラッピ/フェルム組が加わり、当初の2台体制を3台体制へ増強。第7戦・イタリアでは2位、第9戦・フィンランドではラッピ組が優勝を飾った。

 復帰初年は優勝2回、2位2回、3位1回という入賞で、マニュファクチャラーズランキング4位、ドライバーズランキング4位(ラトバラ組)、9位(ハンニネン組)、11位(ラッピ組)で終えた。

 「学びの年と位置付けた今季は期待以上の成果。WRC参戦からは数値では表せない多くのことも学び、その成果はGRシリーズの商品に活かされ始めた。さらに、マキネンとガズーチームの共同作業はラリー車開発に限らず、将来の市販車開発まで波及しつつある」と、ガズーレーシングカンパニー・友山茂樹プレジデント(トヨタ自動車 専務役員)は、18年ぶりのWRCを総括した。

 また、マキネン・チーム代表は、実戦を通じ飛躍的に情報収集が進んだ点を強調し「収集できたデータをきっちりと活かし、来季は非常に競争力が高まる。コンスタントに優勝したい。チームが〝全開〟で行ける準備を進めたい」と、早くも1月の来季開幕戦に目が向けられている。

 10月中旬には、オット・タナック(エストニア)/マルティン・ヤルヴェオナ(同)組のチーム加入を発表。「来季は通年3台体制で戦える。個々のラリーでの優勝もさることながら、年開タイトルも狙いたい(友山プレジデント)」と、来季のさらなる飛躍を誓った。

 当日は、新チームメイトも〝サプライズ〟で参加。期せずして来季の新体制が披露された。また、タナックは一昨年のラリー・メキシコで、コースアウトし車両を水没させ、シュノーケルと水中メガネを付けて表彰台に立ったことでも有名(?)。チーム加入のお祝いとして、ガズーロゴ入りの水中メガネがプレゼントされ会場を沸かせた。

(〝前歴〟を持つタナックに、チームから水中メガネが贈られた)

 また、ファン代表2名が直接ドライバーに質問したほか、ファン直筆の優勝祈願が記されたダルマがプレゼントされ、ファンの熱い思いが直接チームに伝えられた。

■ラリーチャレンジの活動内容も発表
 世界に通用する若手ラリードライバーを育成する、トヨタガズーレーシング・ラリーチャレンジプログラムは、勝田貴元と新井大輝がフィンランドを基点に、トミ・マキネン・レーシングの元活動を継続。来季の活動内容は、さらなるレベルアップを目指し実戦形式のトレーニングを中心に、R5車両(フォード・フィエスタ)でWRC2クラス5戦を含む計10戦への参戦を予定。このうち8戦は参戦経験のあるラリーで、より協議に注注できる環境の中、両名のさらなる成長と活躍が期待されている。

(WRC参戦の知見は市販車にフィードバックされ始めた)

週刊Car&レジャーについてはこちら→http://www.car-l.co.jp/

Facebookで更新情報をチェック!