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2018/02/26

日産、誰にとっても使いやすいを追求した新交通サービス「イージーライド」みなとみらい地区で実証実験を開始

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 日産は2月23日、ディー・エヌ・エー(東京都渋谷区、守安功社長兼CEO)との共同開発中の無人運転車両を活用した新交通サービス「Easy Ride(イージーライド)」の実証実験を3月5日から18日まで、みなとみらい地区周辺で開始すると発表した。

 イージーライドは、スマートフォンの専用アプリで乗りたい場所に車両を呼び、降りたい場所で降りられる利便性を持ち、子どもの送迎や老人の移動手段等“誰にとっても使いやすい”を追求した新交通サービス。遠隔支援技術と組み合わせた車両管制システムで安全な走行・予約状況を管理している。

 実証実験は、公式サイトで募集した一般モニター約300組が参加。自動運転技術を搭載した実験車両で、日産グローバル本社からパシフィコ横浜、ワールドポーターズ、けいゆう病院の4カ所の乗降地を設定。みなとみらいの主要施設を結ぶルート合計約4・5㎞を周回する。

 また、乗車中は走行ルート周辺のおすすめスポットや最新のイベント情報等が車載タブレット上に表示されるほか、目的地付近で利用できる限定クーポンも用意されている。

 実証実験終了後には、運行ルートの拡充をはじめ、有人車両との混合交通下での最適な車両配備ロジックや乗降フローの確立、多言語対応等の検証を進め、2020年早期に本格的なサービスの実現を目指す。

 同社の西川廣人社長は、「今回の実証実験は、神奈川県横浜市の全面的な支援を受けて実現できた。コンセプトやアニメーションで提示するという段階から進み、大規模な実験でさまざまなフィードバックを得ながら車や運用システムに磨きをかけていく大きなステップだ」と、所見を述べた。

 

(車載タブレットを設置(左)、リヤには後続車に知らせる「自動走行 公道実証実験中」と表記)

 また、同実証実験は、横浜市が2017年4月に立ち上げた「IoTオープンイノベーション・パートナーズ」の取り組みの一環となるほか、自動運転ロボット利活用サービスとして神奈川県の「さがみロボット産業特区」における重点プロジェクトにも位置付けられている。

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