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2016/07/02

【東京キャンピングカーショー2016特集】バンテック・ジルシリーズ

osaki
カーアンドレジャーニュース

 1997年の登場からシリーズ累計3500台を超える販売を記録し、日本のキャブコンで販売台数トップを走り続ける「ジル」シリーズ。国産キャブコンのスタンダードを定義した「ジル」、快適装備が充実の「ジル520」、フラッグシップモデル「ジル520クルーズ」の主力モデルがラインアップされている。

■高い技術力を凝縮したバンテックの象徴 ジル
 “ジルを超えるのはジルだけ”のキャッチフレーズとともに、昨年2月に5世代目へフルモデルチェンジしたのがジルシリーズのスタンダードモデルの「ジル」だ。基本レイアウトは初代から普遍としながらも、全長を先代の4990㎜から5160㎜へと延長、さらに室内空間は「光」をテーマにさらなるブラッシュアップが行なわれるなど、伝統と革新が融合したモデルになっている。

 その室内レイアウトは、L型ソファと前向き2名着座のシートで構成された広いダイネットを前部に配置。通常の対面状態からサイドシートの背もたれを床面にセットすると、ダイニングが掘りごたつ風になる展開も可能だ。加えて、以前から要望のあったサードシートのリクライニング機能が追加し、利便性もグッと向上している。

 就寝時は、運転席上部のスライド式バンクベッドを使用すれば、ダイネットはそのままにした状態で3名就寝でき、ダイネットを展開してフロアベッドにすればプラス2名の就寝が可能だ。

 

(大人3名が就寝できるバンクベッド)

 後部のギャレーは大きなシンクと2口コンロを持つ本格的なもので、90L冷蔵庫と合わせて調理の幅を広げてくれる。加えて、食器などの収納に便利なシンク下の収納庫は引き出しになっており、機能的に使えると評判だ。光によって落ち着いた雰囲気を醸し出すマルチルームは、カセット式トイレと温水シャワーを標準装備する。

 セキュリティ集中ドアロックやバッテリー残量計なども搭載するなど、初心者からベテランユーザーまで納得できる充実した装備内容となっている。

■充実の快適装備でワンランク上のキャンピングカーライフを ジル520
 ジルと同じトヨタ・カムロードをベースとする「ジル520」は、ジルと並びバンテックを代表するモデルのひとつ。電力を効率良く使う革新的なデュアルソースエアコンシステムをはじめとする充実した装備や、上質な室内空間が高評価だ。

 光によって巧みに演出するというジルのコンセプトは520にも踏襲しながら、シートカラーはジルのホワイトから一転してシックなブラックで統一した。リビングスペースには開放感のある大型アクリルウィンドウを設けることで多くの自然光を採り入れ、夜は色温度に統一感を持たせた暖色系のLEDによって温かみと癒しを演出する。さらに、夏はセパレートエアコンで涼しく、冬はFFヒーターと床暖房によって季節やロケーションを選ばない快適な空間がもたらされている。

 レイアウトは従来からのセンターエントランスの採用により、ゆとりのあるリビングルームを実現。大型テーブルを挟んだ対座シートは座面を広めにすることで、リラックスした姿勢でも体がしっかりと収まるように工夫されている。壁面には埋め込み型のジャケットハンガー、テレビ台の下にはスマートフォンなどを充電できるUSBコンセントなどが設けられ、利便性にも配慮されている。

(常設2段ベッド)

 リヤには伝統の常設2段ベッドを完備。上段のベッドを跳ね上げて格納することもできるので、人数にあわせてフレキシブルな使い方が可能だ。さらに、運転席上のスライド式ボードを引き出せば、大人でも3人が就寝可能なバンクベッドや、座席を展開してシートの背もたれを通路にセットすれば、リビングルームが大きな就寝スペースに様変わり。居住性を損なうことなく、使い方にあわせた自由自在なアレンジも特徴で、7名乗車と5名就寝を実現したファミリー向けのキャブコンになっている。

■クルーズの名にふさわしい走行性能のフラッグシップモデル ジル520クルーズ
 バンテックが誇る最高級キャブコン「ジル520クルーズ」は、バンテックオリジナルのサスペンションとスタビライザーを標準装備し、ベース車両はいすゞ・エルフの2㌧車を採用。電動サイドオーニングやソーラーパネルなどを標準装備したハイエンドモデルだ。

 エルフをベースにしたことにより、高い走行性能を獲得。これがクルーズ大きな特徴になっている。その足元を支えるタイヤは、1本あたり1㌧の荷重に耐えられるタイヤをリヤのダブルタイヤを含め6本を装着し、重量物を積める積載能力が確保されている。さらに、いすゞ独自のインデペンデントサスペンションと、名だたる自動車メーカーに認められたモンローのショックアブソーバーを搭載。バンテック独自のセッティングを加えた足回りはキャンピングカー独特の振動を排除し、しなやかな乗り心地はまさにクルーズの名にふさわしいものに仕上がっている。また、駆動方式は4WDを採用しているので、積雪の多い地域のユーザーにもおすすめだ。

 内装はベースモデルのジル520から大きな変更点はなく、対面ダイネットとサイドソファを持つゆとりのあるダイネットを持ち、リヤには常設2段ベッド、フロントにはバンクベッドを配するなど、バランスの取れた機能的なレイアウトを実現。4WDによる確かな走行性能と豪華な標準装備を搭載した欲張りなモデルだ。

【車両概要】ジル/ジル520
ベース車両:トヨタ・カムロード
乗員定員/就寝:7名/5名
登録ナンバー:8
全長×全幅×全高:5160㎜×2110㎜×2940㎜
価格:▽ジル=773万2800円~(税込)▽ジル520=781万9200円~(税込)


【車両概要】ジル520クルーズ
ベース車両:いすゞ・エルフ 2t
乗員定員/就寝人数:7名/5名
登録ナンバー:8
全長×全幅×全高:5190㎜×2110㎜×2980㎜
価格:1069万2000円~(税込)

東京キャンピングカーショー トップページ→http://www.car-l.net/media/2016/07/02/1592

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