トヨタ車体、ダカールラリー2015市販車部門をワン・ツーフィニッシュで2連覇達成
osaki
トヨタ車体のラリーチーム「Team Land Cruiser TOYOTA AUTO BODY(TLC)」は、1月3日~17日(現地時間)に開催された「ダカールラリー2015 アルゼンチン・ボリビア・チリ」の市販車部門で2年連続となるワン・ツーフィニッシュを果たした。
「トヨタランドクルーザー200」をベースに開発・製作したダカールラリー仕様車2台で参戦し、ガソリン車・ディーゼル車を含めた市販車部門において、すべてのステージで首位を独占。その結果、1号車が優勝、2号車も準優勝となり、2年連続となる市販車部門ワン・ツーフィニッシュという結果を収めた。
今大会の競技区間は約4,600㎞と2014年大会と比べて約1,000㎞短縮されたコース設定であったが、コースの難易度は更に増し、最高レベルの走破性、耐久性が求められるラリーとなった。 アルゼンチンのコースでは、標高4,800mのアンデス山脈をはじめとする山岳地帯とその麓の平原を舞台とし、砂利や岩など、凹凸の激しい硬い路面であったが、ランドクルーザー200の強靭かつ柔軟な足まわりと機動力が、これらの凹凸をものともせずに走り続けた。チリでは、世界一乾燥しているといわれるアタカマ砂漠を舞台とし、砂煙が舞う砂丘群で高い走破性を発揮。ボリビアでは、南米大会初となるメカニックのサポート・整備が禁止されるマラソンステージが盛り込まれた非常に難しいコース設定となった。
2012年大会以来、今大会においても2台のランドクルーザー200にBDF(バイオディーゼル燃料)を100%使用。NRJ部門(環境に配慮した代替エネルギーを使用したクルマの部門)において、5年連続の優勝を果たした。なおこのBDFは同社の活動に賛同した近隣地域の住民、小学生から大学生、TLCスポンサーならびに社員から提供された廃食油を原料とし精製した燃料を使用している。
この優勝を受けたチーム関係者のコメントは以下のとおり。
◆トヨタ車体 岩瀬 隆広 取締役社長
「2連覇をワン・ツーフィニッシュで飾れて本当に良かったです。会社創立70周年の記念すべき年の初めに、皆様に明るい話題を届けることができ、とても嬉しく思います。世界で最も過酷なラリーと言われているダカールラリーで2年続けて勝てたことにより、ランドクルーザー200の走破性、安全性、信頼性を実証することができました。今後もラリーで得られた成果を「もっといいランドクルーザーづくり」に生かして、世界中のお客様に喜んで頂けるクルマづくりを進めて参ります。応援して頂いた皆様、ならびにスポンサーや関係者の皆様の温かいご支援にあらためて御礼申し上げます。ご声援ありがとうございました。」
◆チーム代表 林 正敏 執行役員
「私どもの造っているランドクルーザーで、社員参加の手作りチームが、2年連続、市販車部門で優勝できましたことは、我々がやってきたクルマづくり、チームづくりが間違いなかったという結果だと思います。今年のTLCは、監督はじめメカニックなど新人が多く、当初は不安視する声もありましたが、チームワークの良さを発揮して、栄冠を掴んでくれました。これも皆様のご声援のおかげです。ありがとうございました。」
◆角谷 裕司監督(総務部広報室)
「初監督で優勝を成し遂げることができ、本当にうれしく思う反面、安堵の思いもあります。この優勝は、新前監督を支えてくれたチームメンバーの努力の賜物であり、そして何よりもいつも暖かく応援し支えてくださっているスポンサーやファンの皆様、会社の仲間のおかげです。プレッシャーに負けそうになった時もありましたが、皆様のご声援が力となりました。1年間頑張ってきて本当に良かったです。」
◆市販車部門優勝 1号車 三橋 淳 ドライバー
「今回はトラブルが多く、2号車がいなければ勝つことは出来なかった。今回の勝利はTLCのチームワークによるものという気持ちが強いです。改めてチームの一員として市販車部門5勝目が獲れたことを嬉しく思います。」
◆市販車部門優勝 1号車 ゲネック・アラン ナビゲーター
「2年連続の優勝をとてもうれしく思うとともに、今はほっとした気持ちです。三橋ドライバー、メカニックと力を合わせることで困難に立ち向かい、乗り越えることができました。この優勝は、チームのサポートと多くの方々からのご声援による後押しがあったからこそだと感じています。ありがとうございました。」
ゴールポディウムで喜ぶTLC
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