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2015/03/13

日産が第3回国連防災世界会議に参加

osaki
カーアンドレジャーニュース

日産は12日、国際的な防災戦略について議論する国連主催1の第3回国連防災世界会議(2015/3/14(土)~3/18(水)、仙台国際センター)に参加する、と発表した。
日産は、会議場の出展エリアに、100%電気自動車の「e-NV200」と「日産リーフ」を展示し、災害発生から復旧まで、人々や社会に貢献できる電気自動車の新たな役割を紹介する。また、会議内のワーキングセッションには、東日本大震災時に日産の災害対策本部長として復旧活動の指揮にあたった同社の志賀俊之副会長が登壇する。

「e-NV200」と「日産リーフ」のリチウムイオンバッテリーは、24kWhの大容量電力を蓄えることが出来るため、電力供給システム「LEAF to Home」を組み合わせることにより、災害時のバックアップ電源となる。また、e-NV200はLEAF to Home機能に加え、車内に2ヵ所設置しているパワープラグ(100Vコンセント)を使うことで、付帯設備の無い車両単独の状態で最大1500Wの電力を取り出すことが出来、災害時の電源としても活用することが可能。さらに、車内のテレビ、ラジオ、カーナビゲーションなどの通信機能を活用することで、災害情報を確実に入手することができる。「クルマ」は、災害時の移動手段のみに留まらず、電気自動車に代表される蓄電機能や電源供給機能、通信機能などが、これからの防災のあり方に新しい可能性を指し示す軸になり得ると考えられている。震災時においては、通常、電気がガスや水道に比して早く復旧することもあり、特に電気自動車が担える役割には、大きな期待が寄せられている。

今回の展示は、自然災害科学や実践的防災学に関する世界最先端の研究を推進する東北大学災害科学国際研究所(略称:IRIDeS、所在地:宮城県仙台市、所長:今村 文彦)監修のもと、災害時における電気自動車の活用方法を表現した。また、今後この領域において同研究所との連携も視野に、日産は「EV for レジリエンス」という考えのもと、自助(個人やオフィス)」、「共助(コミュニティ)」、「公助(社会)」の3つの軸で電気自動車が防災に果たせる役割についてより具体的な提案をしてきたいとしている。

また日産は、3月15日から17日まで、夢メッセみやぎで開催される「防災産業展 in 仙台」にも出展する。100%電気自動車のe-NV200やリーフ、日産ニューモビリティコンセプトを展示し、災害時に電気自動車を活用する新しい可能性を紹介する。

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