日本レースプロモーションは３月18日、２０１５年全日本選手権スーパーフォーミュラ（ＳＦ）シリーズ概要を発表した。今シーズンは、11チーム19名のドライバーによって、昨年同様全７戦で争われる。２年ぶりにチャンピオンを獲得した中嶋一貴が連覇を狙うとともに、昨年までＦ１世界選手権に出場していた小林可夢偉が参戦しシリーズチャンピオン争いに絡んでくるものとみられ、開幕から目が離せないシリーズになりそうだ。

　連覇が期待される中嶋（チームトムス）は「昨年はチャンピオンを獲得することができたが、それほど簡単なシーズンではなかった。今年も新しいドライバーが参戦し非常に厳しいシーズンになるだろう。一からチャンピオンを取るつもりで挑戦者として一年間頑張っていく」と、表情を引き締めた。

　Ｆ１からのコンバートで注目が集まる可夢偉（チームルマン）は「スーパーフォーミュラは本当に面白いレースなので多くの人に見て欲しい。僕自身もシリーズを盛り上げていきたい。しっかりと面白いレースをするのでぜひ会場に来てほしい」と凱旋となるＳＦへの意気込みを語った。

　ＳＦのマシンは、シャシーが昨シーズンから投入されているイタリアのダラーラ・オートモービル製のＳＦ14で、エンジンはホンダ（ＨＲ-４１４Ｅ）とトヨタ（ＲＩ４Ａ）の２㍑直列４気筒ターボ（最高出力５５０ＰＳ以上）が契約チームに供給される。タイヤはブリヂストンのワンメイクになっている。

　一方、シリーズを運営する日本レースプロモーションでは、シリーズのさらなる認知度向上やファン層拡大のため数々の施策を展開する。

　昨年よりスタートしたオフィシャルファンクラブの活動内容を充実させるとともに、サーキット所在地域の小学校や大規模商業施設でレースの魅力を伝える活動を実施する。開催サーキットと連携を強化し気軽にレースが観戦できる環境を整備する。

　さらに、シリーズをより広く浸透させるため、ＢＳフジでのドキュメンタリー番組「スーパーフォーミュラＧｏ　Ｏｎ！」、フジテレビＣＳでのトークショー「スーパーフォーミュラＴＶ」を放送。再放送についても多くのモータースポーツファンが視聴しやすい時間帯に放映する。臨場感あふれる生放送も実施。スポーツ専用チャンネル、Ｊ　ＳＰＯＲＴＳで全レースの予選と決勝レースを放送する。さらに、ＧＹＡＯ！やＹｏｕＴｕｂｅを通じたインターネット動画配信サービスも行なう。

　こうした数々の施策を展開することで、将来的にはＳＦをＦ１やインディカーと並ぶカテゴリーまで発展させることを目標とし、今年はその基礎を構築していく年としている。

【開催日程】

第１戦＝４月18日・19日（鈴鹿）▽第２戦＝５月23日・24日（岡山国際）▽第３戦＝７月18日・19日（富士）▽第４戦＝８月22日・23日（もてぎ）▽第５戦＝９月12日・13日（オートポリス）▽第６戦＝10月17日・18日（ＳＵＧＯ）▽第７戦＝11月７日・８日（鈴鹿）