三菱自動車、アウトランダーを大幅改良
osaki
三菱自動車は6月18日、大幅な改良を行なったアウトランダーを同日から、アウトランダーPHEVを7月9日から発売すると発表した。同社の新たなデザインコンセプト「ダイナミックシールド」により一新されたフロントデザインをはじめ、パワートレーンやシャシーなどに大幅な改良を施し、静粛性や乗り心地、加速性能、燃費などの向上を図ることで、欧州のプレミアムSUVに対抗する一台になった。
■一新されたフロントデザイン
まず目に飛び込んでくるのは一新されたフロントデザイン。歴代パジェロで培われたデザインが継承された「ダイナミックシールド」と呼ばれる新たなデザインコンセプトを採用。フロントバンパーの中央に向かって左右から包み込むバンパーサイドの造形により、人とクルマを守る機能をダイナミックで力強い形で表現した。バンパー下部のスキッドプレート形状によって、SUVらしい安定感を表現するとともに、LEDヘッドライトとLEDリヤコンビネーションランプなどの採用によって先進性も高めた。
PHEVでは、専用形状のバンパーエクステンションやサイドガーニッシュなど各所を車体色と同色に統一し、一体感のある上質でスポーティなエクステリアを演出。ガソリンモデルは、前後バンパー下部やホイールアーチモール、サイドガーニッシュをブラックにした2トーンとすることで力強さを表現した。
■PHEVらしさの強化
PHEVならではの静粛性と走りのよさ、経済性、給電機能に加え、走行性能の向上が図られた。
パワートレーンではPHEV制御が見直され、軽くアクセルを踏み込んでも、出足のよさを実感できる特性を実現した。エンジン制御の変更やフリクション低減などにより、ハイブリッド燃料消費率は従来の18.6㎞/ℓから20.2㎞/ℓ(G プレミアムパッケージは20.0km/ℓ、いずれもJC08モード)に向上。さらにモーター効率の向上によって充電電力使用時走行距離は従来の60.2㎞から60.8㎞(JC08モード)に延びた。
世界唯一のツインモーター4WDシステム「S‐AWC」がもたらす、PHEVの静かでスムーズな“未来感のある走り”はさらに磨かれ、振動・騒音の伝播経路を明らかにすることで、振動・音のエネルギーを吸収し高い静粛性を実現。加えて、4WDロックモード選択時のスリップ抑制制御を改良してトラクション性能を7%向上させたほか、サスペンションの容量アップとチューニングにより欧州プレミアムSUVに対抗できる乗り心地を実現した。
そのほかG プレミアムパッケージでは、駆動用バッテリーの電力を車載コンセントから最大1500Wまで出力でき、家電製品を使えるAC 100V電源を標準装備。PHEVが持つ一般家庭電力消費量を最大で10日分を蓄電できる機能は、野外レジャーや災害時の備えとしても非常に有効だ。
【希望小売価格】
▽アウトランダー=251万9640円~321万1920円▽アウトランダーPHEV=359万6400円~459万円
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