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2015/09/28

ルノー・スポールモデルを富士スピードウェイで発表

osaki
カーアンドレジャーニュース

ルノー・ジャポンは9月22日、ルノーのスポーツブランドとなる“ルノー・スポール”が冠された2モデルを発表。富士スピードウェイで行なわれた発表会で、ルノーがエンジンを供給しているF1チーム「トロロッソ」に所属し、史上最年少の17歳でF1にデビューしたマックス・フェルスタッペンが登場し、サーキット走行を行なった。

 

■FF市販車最速の血統をくむメガーヌ ルノー・スポール CUP‐S

コンセプトは“ニュルブルクリンク最速の血統を持つ究極の5シーターモデル”。発表会で挨拶した同社の大極司社長は「このクルマはニュルブルクリンクでFF車として最速タイムを出し、昨年発売して“瞬殺”で完売したメガーヌ ルノー・スポール トロフィーRの流れをくむもの」と、トロフィーRを受け継ぐモデルだと強調した。人気の高さを受け、同車は日本専用の限定モデルとして発売される。

 

エンジンはトロフィーRと同じ2・0ℓターボで273PSを発揮。サーキットでさらなるタイム短縮には5000rpm以上でのトルクアップが必要と、テストドライバーがアドバイスしたことから、5500rpmにおいて10Nmのトルク向上が図られた。

 

このモデル専用に、センターチューブからリヤエンドまでの長いエキゾーストシステムによって、エンジンパワー向上とともに4㎏の軽量化を果たしたアクラポヴィッチ製チタンマフラーや、FF用に開発されたミシュラン「パイロットスポーツカップ2」、スピードライン製の19インチアロイホイール「Turini」などが装備され、内装にはルノー・スポールのロゴ入りのレカロシートが装備された。

 

足回りにはオーリンズ製の調整式ダンパーを採用。このダンパーにはルノー・スポールのテストドライバー、ロラン・ウルゴン氏による奨励セットアップも提供される。一般道、サーキットのドライ/ウエットなど様々なシチュエーションに応じて、具体的な推奨データをディーラーに展開しており、ビギナーでもプロと同じセッティングで走りを楽しむことができる。

【希望小売価格】

456万円(1030日から60台限定販売)

 

■情熱的なエンスージアストに応えるルーテシア ルノー・スポール トロフィー

このモデルは、従来モデルのルーテシア ルノー・スポール シャシーカップのエンジン、シャシー、トランスミッションをはじめ各部の性能を向上させたスポーツモデルだ。

 

1・6ℓターボエンジンは、ターボチャージャーの大型化、排気周りの強化と吸気効率の改善などにより、最高出力が20PS向上した220PS、最大トルクが20Nm向上の260Nm、許容回転数が300rpmアップした6800rpmといずれも強化され、同車の特長の一つである“息をのむ加速”を実現した。

 

高速域での安定性を高めるため、専用シャシーは従来の硬めの足周りとして導入していたシャシーカップと比較し、車高がフロントは20㎜、リヤが10㎜下げられた。ステアリングは、新採用のステアリングラックとともに、ステアリングギア比を14・5:1から13・2:1へと低め、シフトスピードをさらに短縮した6速デュアルクラッチなどにより、ダイレクトでクイックな操縦感覚をもたらす。

 

ボディカラーは、日本初採用のマットペイント(つやけし)仕様のパールホワイト「ブランジーヴルナクレマット」を導入。この塗装は非常に難しく1日に2台程度しか生産できず、同社ではフランスの本社と交渉した結果、優先的に初回生産分50台が確保された。

 

発表会後、レーシングコースを使い東京モーターショーのルノーブースで放映される映像の収録が行なわれ、ステアリングを握ったフェルスタッペンは「ブレーキの性能がすごい。シフトもスムーズに変わっていくので、ドライバーにとってはコントローラブルで楽しいクルマだと思う」とフィーリングを語り、ポテンシャルの高さをアピールした。

【希望小売価格】

329万5000円(ブランジーヴルナクレマットの初回生産分の予約注文を1030日~11月8日まで受付、1112日から販売)

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