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2015/10/14

イタリアの高級素材メーカー「アルカンターラ」事業戦略を発表

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 自動車のインテリア素材として使用されるスエード調合成皮革「アルカンターラ」の製造・販売を行なうアルカンターラ社(本社:イタリアミラノ)は9月30日、アンドレア・ボラーニョ会長兼CEOが来日し、国内で1年半ぶりに記者会見を実施。2015年の活動報告および2016年の事業戦略を発表した。

 記者会見でボラーニョ会長兼CEOは、「アルカンターラの主用途である自動車をはじめとした、ファッション、インテリア、ホームエレクトロニクスのすべてにおいて2015年は、目覚しい成長を遂げることができた。2016年も引き続きこれらの用途へ注力していくと同時に、サステナビリティ(持続可能性)活動を続けていく」と説明した。

 2015年には、約1500万ユーロの投資を計画し、生産分野での効率化を図っていくなどブランド強化を推し進めていくとした。

 また、アルカンターラは、自動車業界に向けた次代のカーインテリア用素材の提案として「アルカンターラ・オートモーティブ・コンセプトブック」を毎年作成しており、今年9月に開催された「フランクフルトモーターショー2015」では、アウディの「A4G-Tron」、BMWの「7シリーズ」などにアルカンターラ素材が採用された。また、11月に公開予定の映画『007スペクター』で登場する「アストンマーチン DB9 Gt ボンド・エディション」のステアリングにもアルカンターラ素材が採用されている。

 日本の国産車でも、標準装備やオプション設定で採用されることが増加しており、ボラーニョ会長兼CEOは「2016年は日本市場で国産車への採用拡大」を戦略のひとつとして挙げた。

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