アウディジャパンは10月７日、プラグインハイブリッドモデル（ＰＨＥＶ）「Ａ３スポーツバックｅ－ｔｒｏｎ」を２０１５年内に全国１１５店舗の正規ディーラーの中のｅ－ｔｒｏｎ店（55店）で発売開始すると発表した。

　同社初のＰＨＥＶモデルとなるＡ３スポーツバックｅ－ｔｒｏｎは、ガソリン直噴ターボの１・４ＴＦＳＩエンジンに加えて、電気モーターとリチウムイオンバッテリーを搭載することで、電気モーター単独のＥＶモードでも、52・８㎞（国土交通省審査値）の走行を可能としている。

　また、ＴＦＳＩエンジンと電気モーターを併用したハイブリッドモードでも、ＪＣ08モード燃費23・３㎞／ℓを達成。同時に０～１００㎞／ｈを７・６秒で加速する俊敏なパフォーマンスも実現している。

　さらにスポーティな走りを際立たせるため、ギヤボックスはＰＨＥＶ用に開発された６速Ｓトロニックを採用。エンジンおよび電気モーターとギヤボックスを含めたドライブトレインとの接続を解除する三つめのクラッチが内蔵されている。このＳトロニックのギヤハウジングと一体化される形で搭載されている電気モーターは、最高出力１０９ＰＳ、最大トルク３３０Ｎｍを発揮する。

　また、リチウムイオンバッテリーは、８・７ｋＷｈのエネルギー容量を備え、充電状況に応じて２８０～３９０Ｖの電圧を発生させる。このバッテリーの充電を行なうには、シングルフレームのフォーリングスの奥に設置されている充電ポートに、専用の充電ケーブルを接続するだけ。家庭用１００Ｖ電源の場合は、約９時間、２００Ｖ電源からの場合は、約３時間で満充電となる。なお、同車は、クリーンエネルギー自動車（ＣＥＶ）補助金やエコカー減税、自動車グリーン税制に対応しており、最大８２万６２００円優遇される。

【希望小売価格】Ａ３スポーツバックｅ－ｔｒｏｎ＝５６４万円