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2015/11/26

国内メーカー、意欲モデルを多数出展【ロサンゼルスオートショー開催】

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 ロサンゼルスオートショー(一般公開・11月29日まで)では、北米を主要マーケットとしている国内メーカーからも興味深いモデルが次々と発表された。それらは必ずしも国内で発売されるとは限らないが、今後の国内メーカーのモデル戦略等の動きを占う上でもチェックしておきたい。


■マツダ・CX-9/スカイアクティブ-G 2・5T
 新型マツダ・CX|9(海外専売モデル)が世界初公開された。3列シート7人乗りのミッドサイズクロスオーバーSUVは、スカイアクティブ技術と魂動デザインを全面的に採用した、マツダの新世代商品群のハイエンドモデルに位置付けられる。
 従来のミッドサイズSUVにはない滑らかなボディラインは、CX|9に新たな価値をもたらしている。さらに、ナッパレザーシートや紫檀、無垢のアルミを採用したインテリアは、随所に日本の匠の技が生きており、ファミリーユース中心だがエレガントな雰囲気をたたえている。
 マツダ車に共通する人馬一体の走りを実現するのが、新開発のスカイアクティブ|G 2・5Tエンジンだ。アテンザなどに搭載されるユニットをベースに開発。シリーズ初のターボエンジンは中低速域でのリニアな加速、ターボラグのない良好な応答性を発揮し、4・0ℓNAエンジンに匹敵する豊かなトルク(420Nm)を発揮する。エンジン回転数に応じ排気の脈動状態を変化させる世界初のダイナミックプレッシャーターボや、排気脈動を整える4|3|1排気システム、排ガス再循環システムなどを採用。ターボラグや実用燃費の悪化など、ターボのウイークポイントを解決している。

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■スバル・インプレッサ セダンコンセプト
 東京モーターショーでは5ドアだったが、当地ではセダンのコンセプトモデルを世界初公開。スバルのエントリーモデルとして、コンパクトな中にもダイナミックかつソリッドなデザイン要素を大胆に表現しつつ、クラスを超えた質感を融合させることで、今後のスバルデザインの方向性も示している。
 フロントはワイド&ローのスタンスによりスポーティな印象を与え、スバルの象徴ともいえるヘキサゴングリルからシャープなホークアイヘッドランプまで、一体感を持って立体的に構築した。サイドはフロントからリヤへ跳ね上がるキャラクターラインがソリッドなボディに抑揚を持たせた。リヤはキャビンからトランクリッドに至るまでの流麗なシルエットが、セダンスタイルにスポーティな印象を与えている。

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■ホンダ・シビック クーペ
 北米で10代目となる新型シビックシリーズ。セダンに次ぐ第2弾としてクーペが世界初披露された。セダン以上に際立たせたファストバックスタイルや短いリヤオーバーハングが、さらにスポーティさを表現。パワーユニットはセダン同様に、直列4気筒1・5ℓ直噴ターボを含む2種類の新開発ユニットを採用、ホンダセンシングなど最新技術も投入されている。
 このモデルは16年3月の発売を予定しており、北米ではクーペの他に北米初投入となる5ドア、スポーティモデルのSi、タイプRが設定され順次発売される。

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■三菱・アウトランダースポーツ/ミラージュ
 2016年型アウトランダースポーツ(日本名・RVR)と、2017年型ミラージュを世界初公開した。
 アウトランダースポーツは、同社の新しいフロントデザインコンセプト、ダイナミックシールドを採用し顔つきを一新。その他、新デザインのステアリングホイール、6・1インチディスプレイオーディオ、18インチアルミホイールを装着した。
 一方、ミラージュは空力に優れるエクステリアデザインに変更し、インテリアは新しいシート表皮、コンビネーションメーター、ステアリングホイールを採用。さらに、米国で販売される三菱車としては初めて、アンドロイドオート、アップルカープレイに対応した車載ディスプレイオーディオが採用された。

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■サイオン・C-HR コンセプト
 トヨタのコンパクトクロスオーバーのコンセプトモデル、C|HRコンセプトがロサンゼルスでも展示された。ただし、当地ではサイオンブランドのコンセプトカーとして世界初公開された。
 C|HRは、トヨタニューグローバルアーキテクチャー(TNGA)を採り入れ、剛性が高く低重心なボディ、新開発のダブルウィッシュボーンリヤサスペンションなどにより優れたハンドリングと運転の楽しさを提供する。
 サイオンブランドは、新たな若年層の顧客を獲得するブランドとして設立。12年で約100万台を販売し、このうち75%が新規顧客で、約半数が35歳以下という。

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