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2016/01/12

ガリバーアクセラレータープロジェクト本格始動

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 ガリバーインターナショナルは、昨年7月からベンチャー企業を対象とした事業創造プロジェクト「ガリバー アクセラレータ」のコンテスト結果を発表した。約150チームの応募の中からハタプロ、gcストーリー、トイロの3チームがプロジェクト参加対象として選出され、IoT端末の開発を手がけるハタプロのシニアドライバー向け端末「flagle.io(フラグル)」最優秀賞に選ばれた。(写真左:左手に掲げているのがフラグル試作機)
 最優秀賞に選ばれたフラグルは、車内の温度や二酸化炭素、さらに車両の位置情報や加速度などの情報を自動収集し、搭載された人工知能でドライバーの運転傾向を分析・学習することが可能。居眠り運転などの危険運転を事前に予測しドライバーに音声で警告する機能を備えている。端末をヘッドレスト部分に装着するだけなので、車種を選ばず装備が可能。装着することにより、ユーザーの運転傾向に合わせた危険箇所をまとめた“ヒヤリハットマップ”を自動で作成するという。
 フラグルを開発したハタプロの伊澤諒太CEOは、「シニアドライバーが引き起こす事故は年々増加しているように感じる。その現状を変えるために、自身の運転能力が徐々に下がってきていることを自覚できる端末が必要だと思った」と、開発の経緯を語った。
 プロジェクト参加対象チームに選ばれたgcストーリーは、自動車検査員クラウドソーシングサービスを開発。自社の持つノウハウを武器に職人とのつながりを効率化し、低コスト・短期納期を実現するサービスシステムを提案した。
 また、自社メディアの企画開発運営と、自社用に開発したツールの外部提供を行なっているトイロは、ガリバーの持っている車両情報、在庫情報、購買データを活用したキュレーションメディア事業を考案し、キュレーションメディアサイトを開設した。
 このプロジェクトは、起業家を対象に新しいクルマ社会の実現に向けた新サービスや新規事業プランを募集し、参加対象として選ばれたプランには出資や事業提携などを行ない積極的に推進する。同社は2018年2月期までにネット・IT領域で総額100億円の投資を計画しているという。

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