【ジャパンキャンピングカーショー2016特集】バンレボ・クエスト
osaki
新潟県上越市を拠点とする「バンテック新潟」が得意とするのは、扱いやすいサイズ感のバンやミニバンをベースとしたバンコンタイプのキャンピングカーだ。オリジナル架装車両は「VanRevo(バンレボ)」ブランドとして展開しており、キャンパーの間でも定番車種のひとつになっている。今回の「ジャパンキャンピングカーショー2016」には、同社の技術を結集し畳敷きの和室を再現した「クエスト」をはじめ、主力モデル「VR」や車中泊入門モデルとして人気を呼んでいる「MR」を出展。初めてのキャンピングカーを探している人には特に訪れてほしいブースだ。
■クエスト
クラス唯一の和室空間を持つユニークなバンコン「Quest(クエスト)」が今年のジャパンキャンピングカーショーに出展される。同モデルは、トヨタ・ハイエース・スーパーロングの車室内に畳敷きの純和室を設え、家具などの細かい意匠にはバンテック新潟の技術の粋を結集。誰もが驚くモデルとしてショー会場でも常に話題になる一台だ。
室内はエントランスのキッチンスペースとリヤ和室スペースに分かれており、小上がりをあがるとそこには純和風の空間が広がっている。和室内は敷き詰められた畳をはじめ、障子がはめ込まれた窓や天井張り、換気扇に付けられた格子、さらには車体の曲線にぴったりと合致するようねじれ形状を取り入れて作られた棚まで再現。伝統的な日本建築の研究を重ねたという職人が、熟練の技を活かして仕上げたバンレボの意欲作となっている。
さらに和室内の中心には、堀こたつ風テーブルがセッティングできるように細工してあり、足元には温風FFヒーターの吹き出し口が配置されているほか、LEDの温かみのある照明を設置するなど、細部までつくりこまれている。セカンドシートは折りたたんで畳の下に格納できるバタフライタイプのものになっており、エントランスドアの前に生まれた広々とした空間を、収納スペースなどとしても使えるようになっている。これに加えて、小上がり下部の大型収納や、障子の上に設えられた上部収納など、長旅の荷物にも対応する積載スペースを備えている。
また、L字型のキッチンカウンターが設えてあるエントランス付近は、シンクや冷蔵庫、電子レンジなどのキャンピングカーらしい利便性を重視した装備類が機能的に配されている。
初期モデルが登場してから10年が経ったクエスト。このクルマが誕生したきっかけとなったのは、リヤのフロア展開によって掘りごたつ風のちゃぶ台や小上がりなどを実現するトヨタ・ハイエース/日産・キャラバンをベースにした「ホース・ジェイ」だった。同車は小上がりに展開できる畳敷きをオプション設定しているが、ユーザーの「より本格的な和室を備えたクルマを見てみたい」という声もあり、それならば「本格的な純和風の車室を持ったキャンピングカーを作ろう」と同社の技術部門が試行錯誤の末、本格的な和室を持つクエストを完成させた。
外装の見た目からは想像できないような、和の空間と実用性を巧みに融合した室内空間を持つクエスト。バンレボの確かな技術力を証明する芸術的な1台は、ジャパンキャンピングカーショーの中でも注目を集めるモデルだ。話には聞いたことはあるが、まだ実車を見たことがないというひとはぜひ一度見てみよう。
【車両概要】
ベース車両:トヨタ・ハイエース/レジアスエース
乗車定員/就寝人数:4名/3名
登録ナンバー:8
全長×全幅×全高:5380㎜×1880㎜×2410㎜
価格:729万円~(税込)
ジャパンキャンピングカーショー2016特集 トップページ→http://www.car-l.net/dcmsadm/blog-preview/index/blogNum/1130
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